2009-01-01から1年間の記事一覧

合理主義/会田雄次[PHP研究所:PHP文庫]

合理主義―ヨーロッパと日本 (PHP文庫)作者: 会田雄次出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2000/04メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る さて合理主義という言葉はわかりやすいようで大変わかりにくい。何となく「合理的」と言えば…

第6シリーズ 生命線(1)BOOKOFF板橋前野店

「どうしてですか。現場の工場の人間だからと言って気楽な仕事ばかりで定時上がり、一方東京の本社の人間だからという理由で責任重大な仕事を押しつけられて毎夜毎夜残業続きなのに残業代は出ない。不公平でしょう。俺はもう東京来て丸4年ですよ。そろそろ…

暴走と迷走の政治

西松献金事件の衝撃で皆すっかり忘れているが、麻生首相は「郵政民営化には反対だった」と言った。これと前後して鳩山総務相は突如「かんぽの宿」問題で騒ぎ出し、小泉元首相まで出てきててんやわんやとなった。その後、西松献金事件の影響で内閣支持率が上…

2009夏

またしてもこの時がやってきた。永田町・神保町・秋葉原・門前仲町と日本の中枢(門仲はどうでもいいが)を個別撃破するという大イベントが今日行われたのであり、これが都議選・総選挙に与える影響は計り知れないわけであるから諸君も固唾をガブ飲みして見…

SFアドベンチャー 1987年6月号[徳間書店]

80年代のSFの全てがわかる雑誌・SFアドベンチャーのバックナンバーを断続的に買い続けてもう7年は経つ。どうしてこんなものを買い続けるのかと言われるといつもなら「そんなもん俺が聞きたいわい」と答えるところだがまあ少し真剣に考えてみると、結…

いかん、このままでは俺は「真面目な読書青年」に

いかん、このままでは俺は「真面目な読書青年」になってしまうではないか。えらいこっちゃ。天下の糞煮込みともあろう俺が凡百のブログと同じようにえらそうに何を語っておるのか。もっと自分は阿呆だということを身体に叩き込んで百鬼夜行が渦巻くカネ至上…

英仏百年戦争/佐藤賢一[集英社:集英社新書]

英仏百年戦争 (集英社新書)作者: 佐藤賢一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/11/01メディア: 新書購入: 9人 クリック: 79回この商品を含むブログ (57件) を見る 世界史にはあまり興味がない。というより日本史を追うだけで疲労困憊なのにこの上世界史にま…

殺ったのは誰だ?! ミステリー傑作選36[講談社:講談社文庫]

殺(や)ったのは誰だ?!―ミステリー傑作選〈36〉 (講談社文庫)作者: 日本推理作家協会出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/11メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る うーん。うーん。なるほど。これはミステリーだね。ミステリー傑…

逆説の日本史(5)中世動乱編/井沢元彦[小学館:小学館文庫]

逆説の日本史〈5〉中世動乱編 (小学館文庫)作者: 井沢元彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 1999/12/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る おおっとこれはまたかなり面白い本を読んでしまいました。いやあページをめく…

社会派くんがゆく!/唐沢俊一・村崎百郎[アスペクト]

社会派くんがゆく!作者: 唐沢俊一,村崎百郎出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2001/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (10件) を見る ヌルい。これではヌル過ぎる。「超過激社会時評」と言うからには一体どんな地獄の笑いを…

花嫁化鳥/寺山修司[中央公論新社:中公文庫]

花嫁化鳥 (中公文庫)作者: 寺山修司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/11メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る 名前だけはよく聞くベストセラー作家の小説を読んだだけで「趣味は読書です」と堂々と言う阿呆が増えそれに…

寝ぼけ署長/山本周五郎[新潮社:新潮文庫]

寝ぼけ署長 (新潮文庫)作者: 山本周五郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/08/27メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (20件) を見る 殺人に限らず犯罪というのはとにかく憎むべき悪であって、そんな犯罪を犯す者は極悪非道の大悪人に決まっ…

怨念の系譜/早坂茂三[集英社:集英社文庫]

怨念の系譜―河井継之助、山本五十六、そして田中角栄 (集英社文庫)作者: 早坂茂三出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (9件) を見る 幕末、越後長岡藩に河井継之助という豪傑がいた。「長州…

深い河/遠藤周作[講談社:講談社文庫]

その昔、と言っても2001年頃の話であるが、当時大学1年生であった俺は第一次大病戦争と未曾有の経済恐慌の中でとにかく大変な状況にあった。よくわからんがとにかく今の俺は非常に危機的な状況にある、ということだけは肌に感じていた。そんな折、ふと…

日本トンデモ本大賞2009

「ラブコメ狂いが政治語ってんじゃねえよ」「BOOKOFFに行っておきながら神保町に行くな馬鹿」「アキバ系のくせに純文学とかノンフィクションとか読んでかっこつけるな」「風俗行った後にどうして普通に本屋に行けるんだ変態」等、俺の多彩にして節操…

政治は踊る2009

小沢一郎がニコニコしながら話し出す辞任会見を見て、やはりこの男は田中角栄の系譜に連なる経世会の人間だと思った。幾多の権力闘争を観察し、自身もそのど真ん中に身を投じた人間にしかできない芸当をやってのけたのである。年明け以来「民主党有利」だっ…

「狂気と淫猥の季節」

「狂気と淫猥の季節」などといつものごとく叫ぶが、本当はどうでもいいことなのだ。所詮俺はただの阿呆なのであるから、狂気のごとく本を買い、淫猥を絵に描いたように風俗遊びに精を出すことに何ら不都合はないのである。むしろそれを今までさも特別なこと…

スペース・オペラの書き方/野田昌宏[早川書房:ハヤカワ文庫JA]

スペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み (ハヤカワ文庫JA)作者: 野田昌宏出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1994/10/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (27件) を見る そんなわけで不真面目な読書青年である俺はあ…

新しい人よ眼ざめよ/大江健三郎[講談社:講談社文庫]

新しい人よ眼ざめよ (講談社文庫)作者: 大江健三郎,鶴見俊輔出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/06/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (33件) を見る 考えてみれば大江健三郎の小説は俺が文学の門を恐る恐る叩き始めた高校2…

美しい日本の政治と醜悪な国際政治

非常に卑近な例を出そう。Aという会社員がいる。平々凡々、仕事はそれなりにこなすが優れた能力があるというわけではない。しかし社内での評判は良く、人脈も豊富である。なぜかと言えば簡単なことで、A氏はB部のB氏と飲みに行った時はB氏と一緒になっ…

ツチヤの口車/土屋賢二[文藝春秋:文春文庫]

ツチヤの口車 (文春文庫)作者: 土屋賢二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/08メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (19件) を見る 例えば俺はこのブログを通じて文章を発信するがなぜそんなことをするのかというと理由として以下が挙…

春の大海戦、とおちゃらけて

春の大海戦、とおちゃらけて言うのはいいが実際にそれが我が身にふりかかっているのだから実にどうしようもないわけであって、去年も同じことを言っておったな本当にお前は進歩のない奴だなと諸君から嘲笑されるわけだがまあ俺は適当にのらりくらりと死ぬま…

官僚支配の国

残念ながらこの国の国家権力は官僚が握っている。今回の小沢公設秘書逮捕に端を発した西松献金事件から導き出される答えはそれしかない。官僚のトップである官房副長官は警察庁の人間であり、政治資金規正法という曖昧な法律を盾にして衆議院の任期満了から…

図書室の淫精/睦月影郎[双葉社:双葉文庫]

図書室の淫精 (双葉文庫)作者: 睦月影郎出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/09/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見る えー、そんなわけで突如として始まった春の大海戦四夜連続更新スペシャルの最終日でありますが…

2009春

いきなりですが疲れました。「怠惰と惰眠の権威」と言われる俺は人一倍疲れやすいのですが、先週土曜日から月曜日にかけては横浜に行き、水曜・木曜は仕事の関係で福岡へ出張に行き、昨日金曜日は帝国ホテルとかいうわけのわからんところへ行き更に日をまた…

特別編 裏横浜毒探偵突撃古本屋(2)

2時前に寝た俺は8時頃起きた。場所は横浜である。電車で1時間もすれば家に帰れるものをわざわざ8千円も払ってホテルに泊まり一体何をしているのだと猛烈な自己嫌悪に襲われるが、朝食のため1Fのレストランに入ってその豪華さに自己嫌悪も吹っ飛んでし…

特別編 裏横浜毒探偵突撃古本屋(1)

大事なことは、自分がとんでもなく阿呆で救いがたい糞人間であることをよく自覚することであります。これだけ多くの恥をかいておきながら俺のプライドはなお空の上の遥か向こうまで垂直に伸びているのでありまして、それではいかん、金と健康と虚飾に恵まれ…

平成・日本の官僚/田原総一朗[文藝春秋:文春文庫]

平成・日本の官僚 (文春文庫)作者: 田原総一朗出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1993/03メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る イヤッホー。またしても面白い本を読んでしまいました。まあ面白いと思われる本を選んで買っているの…

ロマンチックはままならない/鏡貴也[富士見書房:富士見ファンタジア文庫]

ロマンチックはままならない ―エル・ウィン武官弁護士所業務日誌(1) (富士見ファンタジア文庫)作者: 鏡貴也,義仲翔子出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2004/11/18メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る わはははははははははは…

さて先週・先々週の週末俺は

さて先週・先々週の週末俺は本屋古本屋乱交パーティーには行かなかった。先々週は千葉の親戚が亡くなり兵庫県糞田舎から我が家族が田舎者丸出しで上京してきて風邪気味にもかかわらずその相手をしなければならず、先週は風邪をひいたにもかかわらず会社の同…