特別企画・10年の100冊 2012年~2022年

 突然ですがこのブログはこの世に生を受けた俺が生を受けさせて17年になります。2005年(平成17年)、当時22歳だった俺、兵庫県の片田舎で惰眠を貪っていた俺が何の迷いか始めて紆余曲折を経て39歳となった今でもこうして棲息しております。ツイッターもやってはおりますが俺にとって本拠地はこのラブコメ政治耳鳴全日記であり所詮ツイッターは第2ブログでしかありません(なので「ラブコメ政治耳鳴全日記・別館」なのです)ので、ツイッターをやめる可能性はありますがこのブログは俺が生きている限りやめる事はないでしょう。

 で、そんなライフワークたるブログにおいて最も力を入れている、というより結果的に長期に渡って続ける事になったのが「日本ラブコメ大賞」と「脱走と追跡の読書遍歴1001」でありまして、このうち前者の方は毎年12月にその意義を力説している(?)ので今回は省きまして、後者については、よく言えば読書感想文、はっきり言えば駄文の垂れ流し、つまり恥の垂れ流しでありますが、それはとにかく「1001」という数字は何か言えば文字通り1001冊やるという事であります。更に言えば読書後の所感を思いつくまま簡単に書くのではなく、本格的に書評のように或いは評論のように書こうと固く決意したのが10年前で、それから数々の波乱に満ちた面倒くさい人生を送って10年が経ったわけですがこの前やっと103冊が終わったところです。10年で103冊しか書いていないという事は残り900冊に90年かかるのか、そしたら俺は129歳まで生きろって事か、嫌じゃそんなもん、というか無理じゃそんなん、大体読んだ全ての本についてこの「脱走と追跡」に載せるためにいちいち長文の駄文を書く暇があったらもっと本を読むわいという事で実は読んではいるが一つ二つ読後感というか感想を書いただけのものがたんまりあるのでそれをどこかの機会に放出してやろうとも考えているわけですが、それはそれとしてですね、せっかく100冊を突破したという事なので振り返ってみるとやはり政局マニアらしく、

「YKK秘録/山崎拓(2018年8月11日)

「90年代の証言 野中広務 権力の興亡/五百旗頭真伊藤元重薬師寺克行」(2018年11月4日)

55年体制の実相と政治改革以後 元参議院議員平野貞夫氏に聞く/吉田健一(2022年1月2日)

動乱の時代を取材して 「政治記者の目と耳」 第6集/政治記者OB会(2022年1月30日)

闇将軍 野中広務小沢一郎の正体/松田賢哉(2022年3月6日)

 などといった、それぞれの時代の政局について書かれた本を読んでいる事がわかりますし、

「宰相の器/早坂茂三(2014年7月26日)

「それでも田中角栄は不滅である/内海賢二(2020年9月26日)

日本政治の決算 角栄VS小泉/早野透(2020年10月31日)

田中角栄中曽根康弘 戦後保守が裁く安部政治早野透・松田喬和(2022年6月15日)

 などの田中シンパの本に手を出して、俺が親田中角栄である事もわかります。

 とは言え生臭い政局ばかり読んでいるとそれはそれで視野が狭くなっていかん、もっと俯瞰的な近現代の歴史の本も読まんといかんという事で

山県有朋半藤一利(2013年4月27日)

ヒトラーの抬頭 ワイマール・デモクラシーの悲劇/山口定」(2015年3月7日)

「外務省革新派/戸部良一(2017年2月4日)

「一老政治家の回想/古島一雄」(2018年7月15日)

ソ連満州に侵攻した夏/半藤一利(2019年10月14日)

天皇 1945-1948/高橋紘(2022年3月20日

 なども読む事でバランスを取っております。

 一方でSF・ミステリーも細々とではありますが読んでおりまして、高校生の頃からSFは国内、ミステリーは海外という棲み分けを課しているので(海外SFや国内ミステリーを読まないというわけではありませんが)、SFだと

アメリカの壁/小松左京(2012年2月25日)

「講談 碑夜十郎(上・下)/半村良(2014年1月25日)

「銀齢の果て/筒井康隆(2014年7月5日)

 ミステリーですとパーネル・ホールの気弱な私立探偵シリーズの

「撃たれると痛い」(2012年9月22日)

「罠から逃げたい」(2018年3月21日)

「俳優は楽じゃない」(2021年10月2日)

 などを読む事で、生臭い政治・政局の世界を離れて気分転換を図っているわけですが、そうするともっとドロドロとした現実の下世話な話が読みたい、特に昭和40年代以降の週刊誌は庶民の下世話な野次馬根性を満たすには打ってつけという事で

週刊朝日 1972年7月28日号」(2014年1月18日)

週刊朝日 1984年12月21日号」(2015年8月29日)

週刊現代 1995年12月2日号」(2016年6月11日)

週刊ポスト1971年12月10日号」(2017年11月4日)

 などを結局は読むのでありまして、こうして整理してみると俺という人間の趣味嗜好がわかって面白いやら恐ろしいやらですが、その他にも図書館関係の本として

公共図書館の冒険 未来につながるヒストリー/柳与志夫・田村俊作編」(2018年5月20日

「レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記/大串夏身(2020年8月15日)

近代出版研究 創刊号/近代出版研究所」(2022年5月15日)

 などを読んでみたり、純文学の

「耳の物語/開高健(2012年7月16日)

織田作之助 ちくま日本文学035」(2013年5月18日)

「ぼくたちの好きな戦争/小林信彦(2016年3月29日)

「鳳仙花/中上健次(2022年2月23日)

 などにも手を出しておりますので、やはり俺は立派な読書家、いや本格的な書評家であると言えましょう。そのため次の100冊もすぐに達成できる…のだろうか。また10年かかったりして。