(1)はじめに:同人誌の収納
本の置き場所には日々悩まされているが、それでも普通の本ならば整理のしようがある。とりあえず本棚に突っ込んでおいて、しばらしくて本棚がいっぱいになれば床に平積みし、それでも本が溢れるようになったら、古本屋に売りに行くか倉庫(トランクルーム)に持っていく、或いはそれまで本棚にあった本を平積みスペースに移動させ、平積みスペースの本を本棚に移動させる事で工夫して整理できよう。
但し、同人誌になるとそうはいかない。最も同人誌と言っても色々あるが、俺の持っている同人誌はそのほとんどが、極めてオーソドックスな「アニメ・漫画・ゲーム系の同人誌」であって、B5サイズで、残念な事に背表紙がない。そのためこのようになる。
もちろん親切に背表紙を書いてくれている同人誌も多いが、それも全体の2割程度であろう。このような背表紙のない同人誌を本棚に収納してもしょうがない(というよりできない)ので、我が家では基本的に、同人誌は本棚に収納するものではなく床に平積みにするか、ダンボール箱に工夫して入れる事になる。
(2)なぜ同人誌を整理するのか
そのようにして平積みであったりダンボール箱に置いてあったりすると、ついつい整理を怠ってしまう。するとどうなるか。同人誌はあるキャラクターにスポットを当てた似たような作品が大量にあるため(そしてそのような同人誌を大量に買っているため)、いかに世界のラブコメ王と言えどもその同人誌を買ったか買っていないかの記憶が曖昧となり、「まんだらけ」等の同人誌系古本屋で買った同人誌が既に購入済みだった、という事が最近立て続けに起こったのである。なにそれは記憶力の低下つまり歳のせい。まあ否定はしませんが。
とにかく、ここらで似たような内容の同人誌を整理しつつ再確認する事にした。二度とダブりを起こさないようにするためだ。
(3)「アイドルマスターシンデレラガールズ」の同人誌の整理
我が家にある同人誌で最も多いものはスマホゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」の同人誌であり、それらの同人誌ではそのゲームに出てくるアイドル(キャラクター)1人に絞ってストーリーが展開される。もちろんアイドル(キャラクター)が複数登場する同人誌も数多くあるが、それについては後述する事にして、まずはそれぞれのアイドル(キャラクター)毎に同人誌を整理する事にしたい。
と言っても整理は簡単ではない。なぜならこの「シンデレラガールズ」、総勢で200人近くいるのであり、その中で人気のあるアイドル(キャラクター)が同人誌化されていくわけだが、同人誌化されるアイドル(キャラクター)は5人や10人にとどまらず、俺も5人や10人で満足するような人間ではない(?)。そのため「あ行」「か行」という風にして分けていった。
A;あ行
1 アナスタシア 4冊
2 相葉夕美 4
3 一ノ瀬志希 2
4 及川雫 2
5 大槻唯 1
B;か行
1 神谷奈緒 1冊
2 木場真奈美 1
3 小早川紗枝 1
C;さ行
1 鷺沢文香 2冊
2 佐久間まゆ 43
3 櫻井桃香 1
4 佐藤心 4
5 塩見周子 4
6 渋谷凛 7
7 島村卯月 8
8 城ヶ崎美嘉 3
9 千川ひちろ 1
D:た行
1 高垣楓 29冊
2 鷹富士茄子 5
3 高森藍子 3
E:な行
1 新田美波 10冊
F:は行
1 速水奏 6冊
2 姫川友紀 1
3 本田未央 2
G:ま行
1 前川みく 3冊
2 三船美優 10
3 宮本フレデリカ 1
4 向井拓海 2
H:や・ら・わ行
1 夢見りあむ 1冊
上記を全て合わせると162冊となった。なるほどそうか、置き場所の問題はともかく162冊あるという事が確認できたのでまずは一歩…というところだが、整理する過程で問題が見つかった。前述したように複数のアイドル(キャラクター)が出ている場合の取り扱いである。
(4)問題点:「アイドルマスターシンデレラガールズ」の同人誌の整理ができない場合
同人誌であるから、一般向けであれ成人向けであれ、ストーリーの構造はアイドル(キャラクター)と男主人公(ほとんどの場合「プロデューサー」と呼ばれる)がラブコメする、或いは性交渉をするという単純なものである。とは言え常に1対1になるとは限らない。複数のアイドルが男主人公に群がる、いわゆるハーレム展開もある。或いは「合同誌」と言って、各同人作家がそれぞれお気に入りのアイドルを登場させ、それらを1冊にまとめたものもある。
これらを「その他」として整理すると39冊となったが、その内訳は
A:ハーレム 23冊
B:合同誌他 16冊
となる。このうちBを合同誌「他」としたのは、あくまで一人の作家によるものだが複数のアイドルを登場させ、しかしアイドル1と男主人公が性交渉してその話は終わり、別のアイドル2が登場して男主人公と性交渉するがアイドル1とアイドル2は全く関係がない、という設定の同人誌も多くあるからで、これらは分類しようがないので「他」に入れたためである。
では上記AとBを整理するとどうなるか。単純に考えれば
A:ハーレム
2 大槻唯・城ヶ崎美嘉 1冊
となるのだろうが、そうすると、
というケースが出てくる。この場合、1と3と4をどう整理するか、2と4もどうするかという問題が出てくる。或いはハーレムと言っても一般向けであれば性交渉に至らないのでより多くのアイドルを登場させてハーレム感を醸成する事が多く、そうすると、
5 アナスタシア・緒方智絵里・渋谷凛・島村卯月・高垣楓・本田未央・三村かな子…
となり、もはや整理するのが馬鹿馬鹿しくなったのでそれ以上の整理はあきらめざるを得なかった。
(5)整理の結果
というわけで確認と整理は終わり、以下の写真のように、アイドル単発の同人誌はあ行から順に並べる事にして、「その他」系については今まで通り、床に平積みにする事にしたが、AとBに分ける事には成功した。
今後、アイドル単発系は整理に困る事はないだろう。また「その他」系についても、39冊(A:23冊、B:16冊)であれば、いざという時は下からほじくり返して1冊ごとに見ていけばよい。とは言えこのA・Bが今後10冊20冊と増えていけば整理の方法を考えなければならない。という事は結論としては「ハーレムもの・複数ものは、その後の整理の手間を考えれば買わない方が望ましい」という事になるのだろうか。どうも「一夫多妻制って言ったって、ほとんどの人は一夫一妻。理由は簡単、ほとんどの男はそんな甲斐性はないから」的な、夢のない結論になってしまって変な感じだ。世界のラブコメ王がそんな事を言ってはいかんのだがなあ。