山藤章二のブラック=アングル/山藤章二[朝日新聞社]

 これはまた楽しい楽しい本だ。昭和51年から52年、高度経済成長は終わり、ロッキード事件が起こり、戦争を知らない子供達は大人になり、それでも日本は米ソ冷戦の間で結構ずる賢く立ち回る。色んな人が死んでいく、色んな人がはた迷惑な騒動を起こす、とは言えSNSなどない時代であるから、マスコミのセンセーショナルな報道に日本人は一喜一憂する。熱しやすく冷めやすい国民性によって次から次へと関心は移り、後世から見れば「これが歴史のターニングポイントだった」事件も、今は誰も知らない、或いは取るに足らない事件も等しく人々の間を右往左往していく。事件が大衆を翻弄し、大衆が事件を翻弄する、面白く、楽しく、美しく、醜い大衆社会

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19761112

19761112の補足です

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19770722の補足です

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19771202

19771202の補足ですよ