第6シリーズ 生命線(2)BOOKOFF桜上水駅前店

 今更の話だがこの俺その俺あの俺つまり俺には世間一般で言うところの幸せというのは訪れないのであって、そうであれば暴走と暴虐のなすがままにひたすら踊り狂うことが使命とも言えるのであるが今日も道の端を下を向いて歩き小市民根性丸出しで宝くじなどを買ってしまうわけである。あるいはもうこんな仕事やってられるかボケ貴様らがやれさっさとクビにするがいいとわめき散らかすことこそ若人の特権と強い決意で臨みながら「ま、これも仕事ですからね。このおかげで俺秋葉原とかブックオフとか風俗とか行けますからね」とわけのわからぬ仕事を引き受けるのであって、だからもう隙あらばビルの屋上から飛び降りることが求められているのであるがもちろんそんな事はしないわけでありまして、結局何が言いたいのかというとこうやって皆さん歳を取っていくのですねえと26歳の夏が過ぎていくわけです。うーん。「俺は絶対結婚せえへんし子供も作らんし孤独に陰湿に壮絶に生きていくんじゃこの糞ド阿呆」と奇声を発するつもりがいつの間にかまとまっとるやないか。
 そんなわけで本日もどこかのブックオフに行くわけですが、ブックオフどころか本屋に足を運ぶのは今月5日以来でありまして、その間というものの都議選や妹の結婚や虫歯の発見(またかいな)やメモリの増設など実に細かいせこい事に精を出していたのである。そして今後明らかになるであろう「毒探偵突撃古本屋特別編」作戦や「グッバイ風俗」計画に向けて実に面倒くさい阿呆らしい雑用をこなさなければならず、朝8時頃起きて自慰をして二度寝して11時に会社に着いて昼飯を上司に奢らせて16時頃からネットサーフィンに明け暮れて17時半に退社したのである。
 本日の獲物はBOOKOFF桜上水駅前店であるが、まず向かったのは秋葉原である。「もう一つの都議選」と言われた「永神秋門攻防戦2009夏」から一ヶ月経ったのでまた俺が見回りに顔を出さねばならず、来月行くコミケのためのカタログを買わねばならず、去年の今頃もやはり「秋葉原+BOOKOFF」な土曜日を過ごしているのでまあ去年と同じようにしとったら問題ないやろとどこかの田舎の役人のような怠惰がにじみ出て非常に俺らしいではないか。これ前にも言ったなあ。
 電車に乗っているといやに浴衣姿の醜悪な女たちが多いので今日が隅田川花火大会であることに気付くが、つい一年前の俺ならば楽しそうなカップルを見て唾を吐いていたであろうが今は親子連れを見てどうも哀しい気持ちになってしまう。しかしこのように目に見える事象全てに過敏になっていては30歳ぐらいになった時俺はどうなるのだろうと村上春樹的な感傷に耽るが、今から秋葉原に行ってエロい漫画を買いに行くのだからここはもっと毒づいて大いにホットになるべきなのだ。うーん。そう言えば電車に乗っていると大学生らしき男二人が「『民主党圧勝』の驚愕データ」という週刊誌の宙吊り広告を見て、「民主党って共産党から離党した人たちなんだよ」「へーそうなんだ」と言っていた。さすがゆとり世代だ。
 ということでメトロ日比谷線秋葉原へ着き、改札を出て地上に上がってふと道路の方を見ると警察に止められている車の運転手は浴衣姿の金髪女であり、「今から隅田川花火大会に行くから早くしてよ」「いや、その前に駐禁キップをね、切らないといけないからね、ちょっと待ってね」というやり取りがされているのがはっきりとわかるのでありBOOKOFF秋葉原駅前店。

 「永神秋門攻防戦」の際はメロンブックスとらのあなを撃破してからここに来るのだが、それ以外の時はまずこちらからである。それにしても人が多くて大変よろしい。もう遠い昔となった古本市場AKIBAPLACE店の静けさを知っているだけに複雑であるが、アダルトコミックコーナーに20代後半の女二人が何やらニヤニヤ顔で陣取っている光景というのはこれ何でありましょう。更に小便したくなってトイレに行こうと思ったら後ろからダダダダという地響きと共に俺の1.5倍の体重はあるであろう男が猛然とトイレに駆け込んだりしたのであって、買ったのはこちら。19時7分、350円。

 そう言えばもう7月も終わりか。「日本ラブコメ大賞2009」、今年は賞金が1億円である。詳しいことははてなスタッフの井上さんまで問い合わせ下さい。

 上の写真もまあ何ということもない秋葉原駅前風景であるが、これを撮った直後であろうかチラシ配りの女(そんなにブサイクではない)が俺と目が合うなり久し振りに友達に会ったような顔をして「はい!どうぞ!」と言い、俺は一瞬ノックアウトされたような気がして猛然と首を横に振っていた。意味不明であります。こんな事ではコミケに行っても売り子の女にニコッと笑いながら「どうですか」と言われたら鬼畜凌辱強姦輪姦ホモレズサドマゾであろうが何だろうが買ってしまいそうで俺はそれが恐ろしい。とは言うもののメロンブックに入り、これまた恐ろしいぐらいの人の数でレジまで並ぶ人の列が棚と棚の間の通路側まで10メートルは伸びていてその中に世界のラブコメ王である俺も加わってコミケカタログ(CD版)を買ったわけである。19時46分、2400円。ちと高くないか。
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 今年も行きまっせ。これこそ俺にとってのロックフェステバルであり総選挙なのだ。ちなみに去年夏のコミケの俺のレポートは非常に好評でしたので、今年は恥も外聞もかなぐり捨てて帽子とタオルを持っていって長時間居座ることにしたいと思います。
 その後とらのあなに行ったわけであるが、何と地下の成年コミックコーナーがなくなって3階に移動しておるのであった。どうやらエロゲーコーナーと共同フロアにしたようで、まあわかるけどね。とらのあなさんも不景気だろうからおおかた経費削減策でフロアも効率的に運営しようとかいうことなんでしょうな。しかしねえ。やっぱり3階と地下1階じゃ何となく雰囲気が違うんだよねえ。地下1階だと「怪しいところに足を踏み入れている」感じがして良かったんだけど、3階じゃねえ。でも仕方ないんでしょうな。ま、俺もいい大人なんだからいつまでも過ぎ去ったことにこだわるのはやめにしてこれをむしろチャンスと思って併設されいてるエロゲーコーナーから何か買おうではないかということで買ったのはこちらとこちら。19時41分、2310円(上。エロゲー)と1050円(下。エロ漫画)。
とらぶるHOME!~義理の母と妹は恋敵~

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すてっぷ・あっぷ! (ポプリコミックス 48)

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 お前はこの前アダルトアニメDVD買ったばかりやないか今度はエロゲーかその上五反田とか池袋とかの風俗にも行くんだからもうエロキチガイかと言われるでしょうがまあ待って下さい。これこそ「グッバイ風俗」計画なのであって、俺も26歳で若いものだからどうしても肉の欲に我慢できず風俗に行ってしまうが、出てくる女と言えば写真と違い肌の皺が似合うお腹の垂れた30過ぎの女ばかりなのであって、もうそんな女とはおさらばしようそして二次元のいつまでも歳の取らないきれいでかわいい女を想像で弄ぶことにしようという計画のために着々とアダルトアニメエロゲーにシフトチェンジしようとしているところなのである。どっちにしろ変態ということだが、まあ俺にとっちゃそれ褒め言葉ですからなあ。
 で、読んでいる君も疲れて書いている俺も疲れているわけだからこの時の俺も疲れているわけである。ここからBOOKOFF桜上水駅前店まで行くには総武線で新宿まで行ってそこから京王線に乗り換えて桜上水駅まで行くのであり、1時間弱はかかってしまうのであるからそれだけのスタミナがないといけない、しかし俺は見ての通りデブの包茎なのであるから既に疲れておりこれは行き先を変更して次回行くはずであったBOOKOFF飯田橋東口店即ち飯田橋駅にしようかという誘惑に駆られるがしかしそんな事ではいかん我が生涯において一生抱きしめていく趣味とはこの本屋めぐりなのでありそれについては一切の妥協は許されんのだという強い決心でもって俺は出発したのである。この俺の不屈の闘志のおかげか電車内では俺の隣になかなかの女が座り、ふと女を見ると女は1ミリでもいいから俺から離れようと不自然に身体を動かせていた。
 で、秋葉原から新宿、新宿から京王線に乗り換えて急行で明大前(少し離れた場所に肩や胸にタトゥーを彫った薄着の女が乗り込んできて、俺の隣のおばさん二人組は大きな声で「何なの、あれ」と言っていた)、そこから各駅停車に乗り換えて桜上水駅について南口を出るとすぐありました。

 さて品揃えの方は可もなく不可もなくということで少しパンチ力に欠け、もうエロエロはいいやということで「真面目な読書成年」ではなく「真面目な読書青年」になって真剣に物色することにしよう。従業員であろう若い男と女が「僕たち、さわやか下北沢系青春送ってます」的な薄っぺらい会話をしていたが、なぜそんなことを思うのかというと大体俺の行動範囲は山手線及び山手線より東側なのであって、吉祥寺や下北沢や二子玉川というのはどうしても「見た目のかっこよさだけでなく人生に対する姿勢とか考えを真剣に思い悩んでいて、それがまた絵になるさわやか青春まっしぐら」な若者が多いという印象があって(何じゃそら)どうも近寄りがたい雰囲気があるのであります。これは兵庫県糞田舎から単身上京してきた哀れな青年の偽らざる感想であります。というわけで買ったのはこれ。21時6分、105円。
道路の権力 道路公団民営化の攻防1000日

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 そのようにしてもうすぐ7月も終わり8月がやって来るのか。全くあっという間でありますな。そして8月も色々と大イベントが待っておりますので今日はこのへんで。「グッバイ風俗」計画。