おお2007年。2007年。おお平成19年。この宇宙の銀河系の地球の日本の東京で今日も俺は生きました。何とかここまでやってこれました。ですからあと少しだけ生きたいと思います。それは悪いことですか俺のような人間がこの世に存在しているだけでそれはもうとてもとても悪いことなのは承知しておりますがしかし俺はどんなに醜くても死ぬまで死なんのだわかったかこら殺さば殺せ天下の嫌われ者希代の糞阿呆は恐れながら宙を跳べ。
20位:盗んでリ・リ・ス/てぃんくる[スクウェア・エニックス:ガンガンコミックス]
- 作者: てぃんくる
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: コミック
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というわけで1巻ではあんなにレベルの高かった作品が(1巻単独であれば5位となっていただろう)2巻のひどさに引っ張られて20位となった。この2巻のために367円も出費したのかと思うと情けないやら恥ずかしいやらで人生まだまだ勉強でありますな。さっさと売りに行くことにしよう。
19位:ケメコデラックス!/いわさきまさかず[メディアワークス:DENGEKI COMICS]
- 作者: いわさきまさかず
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/06/27
- メディア: コミック
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もう一度言うが本作はドキドキワクワクする「ドタバタSF学園ラブコメ」である。画力もしっかりしてるし話の展開もテンポよくサービスシーンもふんだんに盛り込まれ何より読んでいて楽しい優れた作品なのだが、いかんせん24歳社会人の俺にはもうついていけないのである。いやまあ読むには読むが読んで特に夢中になるということはもはやないのであって、9年前1998年高校一年の時のドタバタ学園ものを探していた俺ならば狂喜し迷わず1位としたところだがもう俺は24歳なのだ。次から次へと女とロボットがやってきて学園生活がかき乱され上へ下への大騒動という作品を高校生の頃の俺は激しく求めていたが今はもう特に何も感じることはないのでありランキングとしては19位ぐらいになろう。これが「先駆者の悲劇」「早すぎた云々」というやつかとも思うがよく考えればこのような直球「ドタバタSF学園ラブコメ」など今まであるようでなかったのではないか。過去の入賞作品で頭に浮かぶのも「星くずパラダイス」(日本ラブコメ大賞1999第3位、ただしSFではない)、「もんもんグラフティー」(日本ラブコメ大賞2003第4位、少しSF)、「ふぁにーふぇいす」(日本ラブコメ大賞2004第2位、SFではない)と数えるくらいであって、そういう意味でも読んで興奮することはないとは言えあの不遇な高校生時代への弔いも兼ねて本作もまた大事にフォローしていかねばと考えるのである。しかし空からいきなり美女がやってきて「今日から嫁だ」というのは昔ほどではないにせよ今でもやっぱり惹かれるものがありますな。これぞ男のロマンというやつですね。ちなみに本作1巻は「2月の動乱」1日目である2月24日にBOOKOFF早稲田駅前店で購入したものであり、それまで本作に関する情報は一切入ってなかったがその場で立ち読みして即座に買ったものである。こういう一瞬の判断というのはやはり長年の培われた経験がないとできないから諸君は真似しないように。
18位:蜜(ハニー)な毎日/藤坂空樹[竹書房:BAMBOO COMICS]
蜜な毎日 (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)
- 作者: 藤坂空樹
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: コミック
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とにかくそのようなストーリーは探してもなかなかないのであって、見事そのようなストーリーを積み上げている本書もまた稀有な作品なのである。作画レベルは決して高いとは言えないが(特に顔が平たい皿のようで立体感がない)、胸の谷間(というか半チチ状態)を強調した作画はかなり使えます(いやほら俺っておっぱい星人だからね)。ちなみに本書は6月29日21時24分に故郷兵庫県糞田舎のブックインザスカイ(仮称)で購入したものであり、どしゃぶりの雨の中を自転車右手傘左手にして走り踊りそして転んだことは忘れたいのに覚えています。
17位:うれしはずかし/黒河零[双葉社:ACTION COMICS]
- 作者: 黒河澪
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/04/12
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繰り返すがラブコメであればエロなどどうでもいいのであって、ラブコメ的コミュニケーションの一つにエロさに訴える方法が頻繁に取られているから俺も悪ノリするだけの話である。むしろラブコメに要求されるべき「癒し」の中に男女の愛の対話としての性交描写が存在するべきであり俺はそれを求めているのである。どうもこの、自分の特殊な性癖を暴露しているようで恥ずかしくなってきたがとにかく平凡な男ときれいな女がラブラブでエロいのであり本書を寝る前に読むとぐっすり眠れる(気になれる)のである。
16位:未来日記/えすのサカエ[角川書店:角川コミックスエース]
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10/24
- メディア: コミック
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今までしばしば「修羅場好き」「三角関係が好物」として好事家であることを公言してきた俺であるが、どうやら俺はヤンデレ好きのようである。まあラブコメに出てくる女というのは男に対して一方的に自分の気持ちを押し付けるというヤンデレ的要素を持つのであり対する男の方は優柔不断で何事にも受け身であるから結果的にまあこんなに好き好き言うてくれる女もそうそういないからいいかとヤンデレを無意識に肯定しているのであるが、本作のように極めて病的に(超ストーカー)主人公に接近する女というのもまたいいものである。とはいうものの10分刻みにメールしてきたり平気で斧で敵の頭をかち割ったりする女はまさしくホラーでありやっぱり遠慮したいが、そこらへんは二次元の勝利というものでヒロインの可愛さでカバーできるのである。まさしく二次元的可愛さラブコメ的可憐さを保ちながら「あの女、なに変な事吹き込んでるのよ。殺すわよ」などと言うのは読んでいてゾクゾクするではないか。
しかし感情移入できないから言うわけではないが、このような狂気染みた「殺人ゲーム」を展開させそれにリアリティを持たせるのならば中学生を主人公にするのは無理というものである。そんなことは本作の内容とは全然関係ないし高校生ならば途端にリアリティが増すというわけでもないが結局凡人である俺はそういう風に形から入る(読む)ことしかできないのであって、もし本作の主人公が高校生なら8位、大学生または社会人であったなら3位となっていただろう。あれだね世の中なかなかうまい事いかんね。
15位:いぬみみ/中島零[白泉社:JETS COMICS]
- 作者: 中島零
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/12/21
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「健康的な色気」を醸し出す女を描くのが上手な漫画家というのは結構いるが、本作のように「健康的な萌え」を感じさせる女を描く漫画家というのはそういないのではないか。いや「萌え」というものがどういう意味なのか実はあまりわかってない俺が言うのも何だが、このような流麗な作画で且つ犬耳をした女(人間化した犬)に「ご主人様」と言われるのであるからこれが「萌え」でなくて何と言うのか。その可愛さたるや尋常ではなく、その上かなり肉感のあるおおおおおっぱいには誰もが射精しよう。いやお前ラブコメの本分はどうしたのだ。
本作に代表されるいわゆる「獣人化ラブコメ」では、「動物と飼い主としてお世話になった」→「もっとご主人様のお役に立ちたい」→「あら不思議人間の女の姿になってご主人様のもとへ」といったストーリーしか成り立たないのでありそこでネックとなるのが飼い主(主人公)の動物への態度であって、何度も言っているようにそこで「人間味のない不気味なほどいい人」的行動を取ってはならんのである(だって読むに耐えられないからね)。雨の中捨て犬が濡れているからといって自分の傘を差し出し自分はずぶ濡れになるなどという本当にもう知能薄弱阿呆の極みな行動を取る作品がそこかしこに見られるのは諸君もご高承の通りである。その点本作の主人公と動物の境遇はというと主人公の母が幼い頃亡くなり父も仕事で留守がちであるところへ犬三匹が来たというものであって、どうもうまくかわされたような気がしないでもないがまあ読むに耐え得ると判断できる。もちろんお約束通り主人公には幼馴染の女がいてラブコメよろしくラブコメになるのであるが本作の魅力はかわいい犬耳っ娘に尽きるのである。これで主人公が中学生ではなければ君6位にはなっておったぞ。
14位:ロボこみ/やぎさわ景一[秋田書店:少年チャンピオンコミックス]
- 作者: やぎさわ景一
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2005/04/08
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ラブコメの方法論の一つに、「平凡で社会常識のある人間は主人公のみ、周りは全て非凡にして異常」という世界設定がある。これは簡単なようだが何せ周りが全て異常なのであるから歯止めが利かなくなるか全く身動きができなくなるかのどちらかの危険性がある厄介なもので、「マカロニほうれん荘」をイメージして頂ければ諸君にもわかるはずである。しかし本作ではうまい事にそれら「異常」のカテゴリーを「ロボット」「幽霊」にそのまま当てはめており大層面白く仕上がっているのである。
またいわゆるシチュエーションギャグを放つのはヒロイン達でありそれにつっこむ主人公(高校生)という図式もこれまた今までなかなかなかったはずであり新鮮で笑いを倍増させてくれる(事実いくつかは声を上げて笑ってしまった)。このように女の方がボケ役となり主人公が冷静にツッコミ役となる作品を俺は待っていたのだ。ラブコメのうちコメディ色が強い作品というのは大体において女がむちゃくちゃをやって男はトホホですますのでありトホホですましてどうするお前はマゾなのかだったら五反田のSMクラブに行きやがれ俺は場所を知っとるぞと逆鱗に触れるのが常であったが、本作の場合主人公は毎回ひどい目に遭うのだがその異常な状況に対するつっこみを忘れないのである。つまり「トホホ」ですまさないのでありそういう普通の感覚が普通に描かれる本作は実に稀有で素晴らしいのである。一年に同シリーズものを4冊買うのはさすがにためらわれて俺は本作4巻をいまだ購入してないが、「購入戦2008」がはじまったらすぐに買おう。
13位:まじかるストロベリィ/まつもと剛志[白泉社:JETS COMICS]
- 作者: まつもと剛志
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/04/28
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本作の主人公は大学生である。おおなぜかずいぶんと久しぶりな気がするなあ。それだけで満足してしまいそうだが、本作は園芸マニアな主人公とその主人公のもとへやってきた妖精による微笑ましい作品なのであって、まあ俺が読む以上ラブコメなのであるがこのような悪人が出ることが考えられないような優しい雰囲気漂う作品はちょっと見たことがない。主人公は園芸に傾斜するような人間であるからもちろん元気印熱血臭とは無縁でありその度量の広さ(ロリの魅力すらないただのガキの相手ができる)と植物に対する限りない愛情は読む者を癒すのでありその主人公によって話は展開されるのであるから作品全体にある種の優しさが浸透するのはこれ道理である。
しかし政治という血生臭いドロドロとした権力闘争の世界にすっかり溶け込んでしまった俺からすれば本作は時に物足りなく、また主人公とヒロインにあたる妖精と主人公の後輩だけでラブコメ的に話を進めてほしかった(三角関係ですよやっぱり)がその後後輩にも別の妖精がついたりサークルの顧問(女。ただし既婚なのでラブコメにはならない。それに不倫は好きではない)が出たりと主人公の出番が少なくなるわけで、そんなにラブコメラブコメイエーイという類の作品ではないようである。まあ本作は主人公と妖精とその周囲の人々によるほのぼのコメディおまけにラブコメもあるよということなんでしょうな。そういう作品にもきっちり目を向けていればラブコメ世界も広がるというものです。
12位:恋花温泉/川津健二朗[白泉社:JETS COMICS]
- 作者: 川津健二朗
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/11/29
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カップル限定の温泉旅館を切り盛りする美人三姉妹というのはまたずいぶんと非現実的だがまあお手並み拝見といこうかとして読んでみるが、これがなかなかしっかりしたラブコメなのである。まず最初に平々凡々なフリーター主人公がその旅館とやらで働くことになり案の定三姉妹の次女に惚れ次女も満更ではないのであるがなかなか進展せずここは私がということで長女が主人公を誘惑しそれを見た次女がいやそれはあかんということで手に手を取ってあとは○○○と流れるそのテンポの良さはラブコメというものをよくわかっている証拠である。
また本作のようにカップルでイチャイチャする(要は性交する)ことがすごくいい事であり素晴らしい事であるから皆さんどんどんやりなさいそれは健康的ですらあるのですとでもいうような開放的世界観は一歩間違えれば露出狂の三文エロ漫画に陥る可能性があるが、あくまで「カップルでヤることに意味がある」としてそれ以外の性行為を絶対に認めない(というより作品内ではそれが当たり前なのである)というところがやはりよくわかっていると思えるのである。さすが「ふたりエッチ」を世に送り出したレーベルである。しかしハーレム愛好家としてはそれはそれでもったいない気がするなあ。わはははははははははは。
11位:神ぷろ。/國津武士[メディアファクトリー:MFコミックスアライブシリーズ]
- 作者: 國津武士
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/07/23
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さて本作はラブコメの王道中の王道である「空から美女が降ってくる」系統の作品である。この場合重要なのは「なぜ空から降ってきてわざわざ主人公のもとへやってきたのか」であって、大抵の作品はそこで「幼い頃結婚の約束をした」から云々というのが常でありまあそれでもいいのだがやはり何度もそんなことをやられるとこっちも飽きてしまうわけである。その点本作の場合は主人公である神社の神主(高校生。せめて大学生にしてくれんか)とその神社にたまたま配属された神(おっぱいないのに腕力いっぱい女)がお互い反発しながらも自らの利害のため共同作業を重ねていきそこで主人公の幼馴染が入ってきてラブコメもあるよというもので、こういう設定のものを見るのはずいぶんと久しぶりな気がするがやはり一緒に仕事をしている内に情が芽生えるというのはよくあることなのである(社内恋愛してる奴って結構いるからね。え。俺かい。はははよしてくれよ)。また主人公が賽銭ワンサカを企みセクハラ発言を発するというのも非常に好感が持てよう。そら君高校生ともなればもう十分あくどい欲望を持っとるもんやがな。
ただしロリエロ漫画家出身らしくこの頭身の低い丸っこい絵には好き嫌いがあるだろうし、俺は作者が実はロリ乱交ものを得意とすることを知っているので(というか買ってもうた)どうも心底楽しめなかった。これは偏見だろうか。それに子供が嫌いであるから死神双子みたいな生意気な子供を見ると腹が立って仕方がないので11位となった。やはり俺は器が小さいのかねえ。しかし24歳でここまで偏屈になると5年後にはどうなっているのだろうと思うが、5年後俺が生きている可能性は50%しかないのであり今できることをやるしかないのであって次回BEST10そして1位の発表をご期待下さい。