今年も残り半分を

 今年も残り半分を過ぎたということで、年末に行われる「日本ラブコメ大賞2007」のための選考準備及び今後の購入予定を立てることにする。大体いつも上半期のラブコメ生活というのは無計画に本屋古本屋に行きたければ行き買いたければ買うという野生の生活でありここからが本番である。今年の有望株としてはおたくの娘さんすたひろ」(角川コミックスドラゴンJr)「ゾクセイ/松山せいじ」(秋田書店少年チャンピオンコミックス)等があります。それに加えそろそろ「裏東京毒探偵突撃古本屋」の第二期も終わりそうなので、続いて第三期の訪問店舗リストも作らなければならない。B’zの曲をかけながらそんなことをしているとあっという間に夕方18時。休日はなぜこんなに時間が経つのが早いのだ。平日の3倍くらい違う。

おたくの娘さん (第1集) (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ100-1))

おたくの娘さん (第1集) (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ100-1))

ゾクセイ 3 (少年チャンピオン・コミックス)

ゾクセイ 3 (少年チャンピオン・コミックス)

 いつもは大体最寄り駅から1〜2駅先まで歩いて電車に乗るのだが今日は雨が降っているのでおとなしく最寄り駅から電車に乗る。雨だと必ず新聞配達をしていた時のあの辛い記憶が甦るので腹が立つやら悲しいやら。車内では「ぼくはこんな本を読んできた/立花隆」(文藝春秋)を読む。これほど読むのが楽しく残り頁が少なくなることに不満を覚える本も珍しい。新宿駅で下りるともちろん人がいっぱいだが、最近なぜかカップルか若い女に目がいくのはなぜだろうか。そして女たちが一様に濃ゆい濃ゆい化粧を塗りたくっているのを見て嫌悪する。そこあるのは生々しい肉の官能であり、やはり俺は今のところ架空の二次元の女でいい。
 JR新宿駅から中野駅へと行く。となると向かうは「まんだらけ」である。学生時代に足繁く通っていた大阪・梅田の「まんだらけ」は品揃えの点でやや難があったが、ここの品揃えは素晴らしく間違いなく古本屋としては日本一である。駅から商店街を通ってまんだらけに向かう時は決まって梅田駅から地下商店街を通って阪急東通りにあった大阪の「まんだらけ」を思い出し、今自分が東京にいることを実感する。あれはもう2年以上前の話で、あれから俺も色々な経験を積んだわけか。
 中野のまんだらけは豪華絢爛にコミックからアニメ・フィギュア・ゲーム等色々置かれてあるが俺が見るのはコミックだけである。昔の俺ならあれやこれやと見なければ気が済まなかっただろうが、凡人にして意思が弱い俺には複数のジャンルをこなすことはできぬ、もう俺も大人になったのだから仕事に影響が出ない範囲でほどほどに楽しめればいいではないかと思うようになってしまって追いかけるのはラブコメ漫画のみ。もはやゲームもよくわからんしアニメもよくわからん。ま、歳を取るってそんなもんだろうよ。
 さすがに19時過ぎなのであまり人も入ってないが、俺の横で大学生らしい二人連れがなにやら話しているのが耳に入る。「エースの最初の方に」「エウ゛ァの1話、2話、3話ぐらいが」「1巻で終わっちゃったよ、ワハハ」。俺は友達というものをもう6年ぐらい作っていないし休日に遊ぶなんてことは9年ぐらいしていないのでよくわからんのだが、本屋で友達同士で来てペチャクチャ喋るというのは何なのだろうか。本を買うという極めて個人的単独的な行為を二人三人でやってしまったらそれだけで楽しみが減ってしまうと思うのだが、これはやっぱり俺が狂っているからこんなことを考えるのかだとしたらひたすら笑えばいいだけの話だ。ここでの狙いとしては6月発売したばかりの「おたくの娘さん②」であるが残念ながら売られてなかったので結局購入したのはこれです(315円)。これも日本ラブコメ大賞2007では上位に出てくるでしょう。
まじかるストロベリィ 3 (ジェッツコミックス)

まじかるストロベリィ 3 (ジェッツコミックス)

 その後商店街にある飯屋「梅もと」でラーメン・カレーセットを食う。ここはいわゆる立ち食いそば屋に座るところを用意したような店なので俺みたいな泥臭い田舎者でも簡単に入れる。まんだらけの帰りはいつもここで食うことにしており、こうやって自分の中で定番コースを決めれば人生は更に楽しくなります。その後、東中野駅へ移動。
 前述の通り「裏東京毒探偵突撃古本屋」は既に佳境を迎えておりまして、全17店訪問のうち今日は16店目であり、今回中野まんだらけに寄ったのは今から行くのが「BOOKOFF東中野店」であるからまあ同じ中野だし品揃えもいいしということでおまけで寄ったわけでこっちが今日のメインである。相変わらずどしゃ降りのなか相変わらず道に迷いながらようやっと見つけて中に入ってまず感じたのが違和感であった。あれこれはどうしたことかと本棚を見た。
 本にビニールがつけられておるのだ。
 しかし本にビニールがついていては当然のことながら内容が確認できないしそもそもビニールがないことがBOOKOFFの最大の長所だったのではないのかね。もちろん全部の本にビニールが包まれているわけではないが比較的新しい本(発行が半年前迄のもの)には全てビニールで包まれておりそれでは中味が何かわからんわけで誰も買わんだろう。いや古本市場や我が故郷にあるブックインザスカイ(仮称)もビニールをしてあったか。確かに学生時代にはビニールに包まれていようとも表紙を見ただけで即座にそれがラブコメか否か見分ける特異能力があったが今の俺はもうビニールなしのBOOKOFF形態に慣れきっているので特異能力のないただのオッサンである。何でこんなことをするんだと店員をにらみつけるが店員の男二人とも金髪なのでやめておく。ここで「ケメコデラックス!②」がビニール袋に包まれて置いてありまあ別に内容を確認せんでも大丈夫やろと思うが明日も古本屋に行く予定であるしもしかしたらということもあって購入は控えることにする。代わりに「東電OL殺人事件/佐野眞一」(新潮文庫を買う(105円)。やっぱり105円っちゅうのがいいね。古本屋の醍醐味だね。
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