第5シリーズ 全てが終わり全てが始まる(5)BOOKOFF喜多見駅前店

 というわけでちょっと教えてくれ。いや「働かなくても生活に困らなくて病気もしなくて女にチヤホヤされる」方法をだ。なにそんなものはないと。嘘をつけでは君たちはどうやって生きておるのだ。まあ俺は天下の糞煮込みと言われるほどの被害妄想で神に見捨てられしオタクの鬼子(ラブコメ狂)であるから別に構わんがお前らみたいな脆弱糞スイーツ金融危機のせいで就職先見つかりまへんが一分一秒でも生きられるわけがないだろうが。よしわかった、10万円をあげよう。あげるから教えてくれぐわははははははははははははははは。
 えーと、「今週は久し振りの土日連休でゆっくりと過ごせた。というわけで今日もどこかのBOOKOFFに行こう」と書くつもりがどうしてこうなったのかわからんがそんなわけでしてまたしても生き延びました。「大破の季節」を何とかやり過ごし、金曜日には何と生まれてはじめての定時退社を経験したのである。17時30分の終業を告げるチャイムと同時に会社を出たのだ。そして家に帰る途中クリーニング屋に寄るという離れ業をやってみせたのだが俺の前に並んでいた見るからに人生をナめていそうな大学生カップルを見て殺意が湧き、えー、こんなことを書きたいのではない。
 時系列で書こう。朝9時に起きました。すぐ「ゲゲゲの鬼太郎」を9時半まで見ました。その後サンプロが始まる10時までは洗濯したり掃除をしたりゴミを出しに行ったりするのですが何せ1ヶ月半ぶりの土日連休であるから昨日のうちに全てやっておいたので今日はゆっくりできるなあと思って不意に昨日読んだ官能小説を思い出して自慰をしました。えー、そんなことは書かなくてよろしいがそれからサンプロを見ました。で、11時45分になったら家を出ました。
 今日の行き先は世田谷区にあるBOOKOFF喜多見駅前店である。まさに東京23区の最東端でありそんなところまで行く元気があったら風俗に行けと言いたいところであるが金がない上にこの先使う予定が一杯ある上についさっき自慰をしているのである。やはり風俗に行くのであればためて置いた方が、えー、どうしてお前はそういつもいつも下ネタに持っていくのだと言われてもよくわかりません。俺が教えてほしいぐらいだ。
 地下鉄で渋谷駅まで行き、その後京王線下北沢駅に行って小田急線に乗り換えて喜多見駅へ行こう。今回の移動はかなり時間がかかりそうだがスーパー変態読書青年である俺はすぐに本を読んでしまいそうで電車の移動中に本を読んでしまって何もすることがなくただボーっとすることだけは避けたいのでいつものように盗み聞き癖を発揮するが、耳に入ってくる会話と言えば「エクセルでさあ」「この前接待でさあ」とどう考えてもビジネス的な会話であり憤慨のあまり寝てしまうが、その夢がまた会社のイヤなことであった。一体俺をどうしたいのだ。というわけでBOOKOFF喜多見駅前店。

 見るからに小型店舗だが品揃えの方はまあまあである。俺のホームグラウンドの江東門前仲町店を彷彿とさせるが、非常に重要なことに周りに飯屋がなかった。いや改札を出てすぐにミスタードーナツマクドナルドが並んでいて面食らったが俺はカレーが食いたいのだ。だが周囲にココイチ松屋なか卵はなく、朝飯を食べていない俺は少々空腹を感じていたのだ。だからいつもの芸術的な購入ホームランはできませんと言うつもりはない。ほれ。

赤灯えれじい(11) (ヤンマガKCスペシャル)

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 日本ラブコメ大賞2005・2位の輝ける作品である。最近完結したらしいな。
 というわけでグウグウ鳴る腹をおさえて新宿まで行くことにする。だからお前は太るのだと言われそうだが俺は朝飯を抜いとるのだ。腹が減って当然だろうしかも既に14時過ぎなのだぞ。全然関係ないが「めし行く」と言えばいいものを上品ぶって「食事に行く」という奴がたまにいるが俺は好かんぞ。本当に関係ないな。
 小田急新宿駅からJRに乗り換えて目白駅に行くのであるが、ちょうどホームへ降りる時に立ち食いそば屋があるので寄ることにする。だが何と、520円払って出てきたハンバーグカレーはお子様ランチかと突っ込みを入れたくなるほど少ししかご飯が入ってなかったのだ。代わりにハンバーグが阿呆のようにでかく、憤慨しながら食おうと思ったが何せ少ないので憤慨する間もなく食い終わってしまった。一体俺をどうしたいのだ。というわけでJR目白駅で降り、BOOKOFF目白駅前店へ着く。

 あまり知られていないがこの店は「会社をズル休みした時に行きたくなる」という後ろめたい店なのである。いや俺だけの話だが、今日は一つその後ろめたさを払拭しようというわけで日曜に堂々と来たのである。品揃えの方はズル休みの罪悪感を背中に抱えながらも来てしまうぐらいであるから申し分ありません。というわけでこれを買おう。もちろん105円。
連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」 (文春文庫)

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 その後中途半端な昼飯で満足できない俺はマクドナルドに入り(だから太るんだ)、とてもとても高邁な哲学家(土屋賢二)の本を読みながら横に座っているフリフリの白い服を着た(としか言いようがない)ブサイクの女が人目を憚らず化粧するのを横目で見ながらふと匂った香水のどぎつさに五反田の風俗の女と同じものを感じたがよく考えれば俺は会社の女の香水の匂いでさえ風俗の女と同じものを感じるのであてにはならないと思いそんなことはこの「ラブコメ政治耳鳴全日記」に書かない方がいいという結論に達したのだがいやだからそんなことを書きたいのではなくて、えー、そんなわけでごきげんよう