歴史への招待2 梅田水力編Ⅱ

 何とヤケクソのように3週連続の更新である。どうした俺。忙しい社会人生活はどうしたのだ。まさかついに愛想をつかれて会社をクビになったのか。知らんがなそんなもん。どんなにやらなければならない仕事が溜まっていようがもう俺の知ったことではないのだ。もはや俺は俺のやりたいようにやるのだ。阿呆のように自分の世界に沈むことだけ考えるのだ。もう俺は吹っ切れたのだからな。
 とは言えさすがに大学生時代のようには時間が巨乳のように手に有り余るわけではないのでまたしても過去にさかのぼることにしよう。おおそうだ俺は常に後ろを向いて歩くのだ。俺がまだ自由だったあの頃に、2005年3月31日以前に戻るのだ。あの頃の俺には金がなかった。だから多くのものを失ったのだ。今や社会人たる俺には金がある。しかし大学生の時のように巨乳の如く有り余る時間はない。ああ。ああ。なぜだ。
 であるからして年末年始に帰省した際に撮ってきた写真を諸君に全裸させよう。1月21日に書いた通り梅田に着いた支配者である俺は泉の広場で早々に号泣し思い出の地へと旅立ったのである。まず最初は阪急ブックファーストコミックランド梅田店。

 俺が大学生時代に発明したいわゆる「黄金コース」というのは、我が糞田舎のJR糞駅からまずJR三宮駅へ行きその後阪急三宮駅に乗り換えて梅田駅に行くというものである。この間、定期があるので移動代は実質的にタダである(そうでなければ貧乏大学生の経済は死んでいる)。そして写真にあるこの店で最新発売されてある漫画小説エロ漫画をチェックして阪急東通り商店街のオタク型古本屋「まんだらけ」に行くわけである。運が良ければ「まんだらけ」で既にその本が中古で売られている。
 日本第二の都市・大阪の老若男女が集まる梅田の地下街を出れば阪急東通り商店街である。猥雑さが溢れるこの通りを始めて見た時の驚きは忘れられぬ。2001年、何もかもが終局へと向かっていたあの頃、さまようにして俺はこの地へ迷い込んだのである。三宮と違い、ここへ来ると2002年以降の「華の狂乱」期ではなく2001年頃の「病と暗黒」期を思い出してしまうのだ。ああ、過去を振り返ることの何と甘美なことよ。どこまでも潜ろう。そういうわけで阪急東通り商店街の写真である。



 というわけで無料案内所である。何を案内してくれるのかというとそれは風俗に案内してくれるのである。おお。俺は既に五反田のホテルヘルスに3回行っておるのだぞ。1回は同僚に連れられ、あとの2回は自分の意志で。そしてそこにやってきたとてつもなく恐ろしい女を見て俺はなお一層二次元への想いを強くした。所詮俺の理想は二次元にしかなかったのである。しかしそれについては後日語ろう。ついに「まんだらけ」が俺の目の前に表れる。2001年と何ら変わりのない外観。変わったのはむしろ俺の方だ。何と残酷な。時よ止まれ。

 で、中に入るわけである。この黒い壁に囲まれた奇妙な雰囲気はまだ純情だった俺を大いに興奮させたものだが、今や俺は五反田の風俗に行く大人なのだ。おおラブコメと政治は俺の人生のテーマだ。今度東京の中野にあるまんだらけにも行ってみよう。









 おお我が青春の象徴であるまんだらけ梅田店は、このようにして見事記録に残すことができたのである。もう思い残すことはない。東京で頑張ろう。そしていつも昔のことを振り返って生きていこう。後ろを向いて生きるのだ。何とポジティブでネガティブなことか。一体何が言いたいのだ。まるでわからぬ。わははははははははははははははは。
 というわけで次回に続きます。え。もう終わりか。うるさい俺は精神錯乱中の社会人なのだ。取引先のあの女のことでも考えよう。ちなみにまんだらけで買ったのはこの本です。

 月姫である。しかしこの作品も息が長いな。2002年から4年も買い続けていることになる。今度、年間のラブコメ大賞ではなく「ラブコメ殿堂入り選考会」でも開こうか。ああそれにしても2002年と言えば俺は大学生であり(以下いつもと同じなので略)。

次回予告:脱走と追跡の読書遍歴12 戊辰銭湯
→あさってDANCE/山本直樹小学館ビッグコミックス
オーパーツ・ラブ/ゆうきりん集英社スーパーダッシュ文庫