「もうお前もええ歳になるんやからブックオフブックオフ言うてもしゃあないで」との内なる声に従って今年からブックオフに行くのは2〜3週間に1回にして、その代わり「脱走と追跡の読書遍歴」(幼稚園児並)やら「政局好色」(大学教授並)やらを載せていたらそっちの方が好評になってしまった。それはまあいいのだが先月久しぶりに風俗レポートをやったら非難轟々お前がそんなに汚らしい奴とは思わなかった今すぐ電子空間から出ていけというようなメールが多数寄せられました。やはり世間様は風俗に行っとるような奴が「『戦後アメリカ外交史』という本を読んで…」などと言うのをお認めにならないようで、俺としては大いに溜飲を下げたものである(使い方が間違ってる?いやこの場合これで正しいのです)。
てなわけで約1ヶ月ぶりにブックオフに行くわけですがどうして1ヶ月も間が空いたのかというと胃腸炎になったり上司に俺と後輩の格の違いを見せつける必要があったり東京MXで19時半から「美味しんぼ」の再放送が始まったのでその録画をしなければならなかったり包茎の皮をムく練習をしなければならなかったからである。おかげで「ラブプラス」は全くプレイできずやっと凛子の彼氏になったというのにまるで遠距離恋愛のようだと嘆く一方であった。そして今日も会社命令による意味不明のカタカナ資格を取得するために魔の巣窟・新宿の、外観とトイレだけは立派な高層ビルで大都会の空虚さにうんざりして脱出して向かうはメトロ半蔵門線錦糸町駅であるが、その前に髪を切ろうと門前仲町のいつもの床屋に行っていつものように「スポーツ刈りの短め」と言ったはいいが50過ぎの中年女理髪師はなかなか短く切ろうとしないので3回も「もうちょっと短くてもええで」と言うはめになってしまった。知らん人が見たら俺が我が儘を言うとるようではないか。髪なんか短かければ短いほどええのじゃ、朝起きて髪をセットするような男にはなりたくない(あのいけ好かないイケメン後輩の悪口です)。
さて床屋を出て時刻は14時過ぎなのでラーメン屋に入り(永神秋門でいつも行くところ)ラーメン半チャーハンセットを頼んで本を読んでいると向かい側の四人組の会話が耳に入ってくる。四人のうち三人が建設現場の作業員風で一人が事務方の人間らしく、その事務方の人間が一方的に喋って他の三人はひたすらうんうんと頷いていた。
「やっぱり海外行ったらさ、カードないと生活できないよ。カードを持っている方が普通というかね、それだけ信用力があるということだからね」
「そりゃ現金でもいいけどね。でもいつも現金があるかどうか確認しないといけないじゃん。それよりはカードの方がさ、絶対いいよ。俺12枚ぐらい持ってるからね。12枚。これからはカード社会だから」
他の三人が「それはただのカード地獄だろ」というような顔をしたのがはっきりと見えた。
その後門前仲町から清澄白河駅まで清澄通を歩いて(やたらと「みんなの党」のポスターが目に入った)松尾芭蕉に挨拶してメトロ半蔵門線清澄白河駅から錦糸町駅にすぐ着いてBOOKOFFロッテシティ錦糸町店。
ほほう。改札を出て0分、ホテルが入っているビル(ロッテシティ)の3階ということで綺麗といいますか清潔感があるといいますか、都会的なセンスを持つ糞スイーツ女が喜びそうなところでありますな(東京生活も丸5年になりますが一向にこの大都会と仲良くする気になりません)。やたらと人が多くてじっくりと棚に並んでいる商品群を見ることができないが、品揃えの方はまあまあというところでしょうかな。うーんさてどうしようかと思ってふとアダルトコーナーを見て買ったのはこちら。15時59分、550円。
- 作者: 真鍋譲治
- 出版社/メーカー: 富士美出版
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: コミック
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さて「二鷹体制」の決まりによってもう一軒ハシゴしよう。メトロ半蔵門線錦糸町駅に戻って押上駅、京成線に乗り換えて立石駅に行くが寝過ごして青砥駅に着いてしまったのでヘリコプターをチャータしていかにもみすぼらしい商店街(立石仲見世…何とか)を南下して奥戸街道を西へ向かう。途中小便がしたくなって渋江公園に入ってトイレまで行こうとすると俺より若いであろう男(25歳前後)が滑り台の下で膝に顔を伏せて座っていた。男の子供と思われる4〜5歳の男の子が話しかけていたが、男はずっと膝に顔を伏せて微動だにしなかった。まあ世の中色々なことがあります。BOOKOFF葛飾東立石店。ここに来るのは何と3年ぶり、3年が経ってお前は何をしてきたんだ口を開けば風俗風俗ばっかり言いおって(以下略)。
あのね、もうとにかくね、この「ブックオフの写真を撮ってブログに載せる」という意味不明の行為を早くやめたいんですがね、でも今まで続けてきたわけですから何の理由もなく突然やめるわけにもいかんので、この「裏東京毒探偵シリーズ」があと3回ほどで終わる予定ですから、それまで我慢してやることにします。俺はブックオフ大好き人間ではない、どちらかと言えば古本市場の方が好きなのだというわけで品揃えも大したことはないのでこちら。17時10分、105円。
- 作者: 雁屋哲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 文庫
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その後ひたすら荒川方面まで歩き、道端に突然炊飯器が「まだ使えます」と書かれた紙を貼って置いてあったり華やかな女優のポスターを貼った化粧品屋に従業員であろう老婆が一人突っ立っているのを見て悲しい気持ちになったりうらびれた和菓子屋の「和菓子売ってます!」の「!」の文字がとてつもなく痛々しく見えたりしたが俺は生きております(意味不明)。それではまた来週お会いしましょう。