第15位:ギュッとしてね/みやもとゆう[MAX:ポプリコミックス]
- 作者: みやもとゆう
- 出版社/メーカー: マックス
- 発売日: 2008/10
- メディア: コミック
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第14位:すてっぷ・あっぷ!/由雅なおは[MAX:ポプリコミックス]
- 作者: 由雅なおは
- 出版社/メーカー: マックス
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: コミック
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もちろんツンデレであるから後半になると素直になったりするが、やはり今まで罵詈雑言を浴びせられた女が風邪をひいたぐらいで看病するのはおかしくないか。風邪ごときで死にはしないし、もう一人のヒロインである妹がそれはもう主人公に従順でそのくせラブハート一直線なのだからそれでいいではないか。来る者拒まず、去る者追わずである(意味不明)。絵も自慰に使えるような肉感的なものとは言い難く、どうも読み終わっても不完全燃焼気味であるが、本作もまた、鬼畜凌辱強姦輪姦ホモレズサドマゾが隆盛を極める昨今にあっては貴重なものであり、特に俺とポプリクラブの信頼関係も考慮して14位となった。反省し、教訓とするように。
第13位:てぇいる・ちぇいさ〜/真鍋譲治[富士美出版:富士美コミックス]
- 作者: 真鍋譲治
- 出版社/メーカー: 富士美出版
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: コミック
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第12位:恋するウシチチ/真鍋譲治[富士美出版:富士美コミックス]
- 作者: 真鍋譲治
- 出版社/メーカー: 富士美出版
- 発売日: 2009/01/24
- メディア: コミック
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どう残念なのかというと、2巻(コミケで買った)を読むとそうでもないが1巻だけの印象では主人公がぞんざいに扱われている感じがして残念というか腑に落ちない。「リン×ママ」(一般部門3位)であれだけ都合よく素早く主人公を物語の中心に置くことに成功しているのに、1巻では時に邪魔者扱いされ馬鹿にされたりしているのであって、快楽の実現を最大の目的とする成年漫画でそんなことをされてはたまらんのである。2巻でやっと主人公を中心に物語が動き出して(ウシチチたちにモテモテ)満足はしたが、俺はそのあたり一切妥協しないからね。
しかしこの牛のようにどでかくむしゃぶりつきたくなる乳とスタイルのいい肉感的な身体は何度見てもたまらんですたい。
第11位:さよなら、おっぱい/青木幹治[コアマガジン:ホットミルクコミックスシリーズ]
- 作者: 青木幹治
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2009/08/10
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成年漫画のヒロインは所詮読者に快楽を与える道具であるが、その「快楽を与える道具」が道具ではなく生身の人間であるところにミソがある。成年漫画でよく見られる、棒ならば何でもいいような人外の女はもはや人間ではないからそんなものを見ても興奮するわけがない。
「生身の人間」であることを印象付けるためには、やはり女が意中の男のことを想って色々と煩悶し、迷ったあげくに突飛な行動を起こすことにミソがある。そうして男にその身体を預け、男(読者)はそれを優越感を持って見ることにもミソがある。本作に出てくる女たちは貧乳について悩み巨乳について悩み、あまり構ってくれない男に怒り嘆き、時に雄弁となる。女たちをそこまで駆り立てるのは平凡でどこにでもいるような男(=読者)のせいであり、そんな女を見て俺や読者はニンマリしラブコメとしての義務を果たすのである。ただし絵自体は淡白なものなので自慰に使用するのは不向きであります。
第10位:むちプリ/有間侭[茜新社:TENMA COMICS RiN]
- 作者: 有馬侭
- 出版社/メーカー: 茜新社
- 発売日: 2009/03/27
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第9位:処女絢爛/西川康[富士美出版:富士美コミックス]
- 作者: 西川康
- 出版社/メーカー: 富士美出版
- 発売日: 2009/07/25
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結局お腹いっぱいになる短編と腹が立つ短編を同じテーブルにのせ、料理全体を味わって順位をつけるしかなく、まあ9位となるのでしょうなあ。前回(2007年7位「恋するコンビ」)の時もそうだが、作者の漫画は「普段は強気なのにアッチの方は攻められる」女性の方が非常に良い効果を出している。エキゾチックな鋭い切れ長の瞳が印象的な女性キャラが乱れる姿はガラスの破片が壊れるその一瞬の美しさを思わせる。
第8位:プププププリンセス!!/ゴージャス宝田[ヒット出版社:SERAPHIM COMICS]
- 作者: ゴージャス宝田
- 出版社/メーカー: ヒット出版社
- 発売日: 2009/06/27
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いくら俺が和姦なら来る者拒まず去る者追い出すなが信条だとしても、ロリヒロインと繰り広げられる小便飲みや肛門何とかにはやや食傷気味であるが、ヒロイン(前世の主人公の恋人)の真剣な想いやただの成年漫画とは違うことをしようと冒険しそれを成年漫画の範疇に収めようとする作者の努力は買うべきと判断し8位となった。この作者の作品(2005年1位「妹ゴコロ」、2008年5位「お兄ちゃんクチュクチュしすぎだよっ」)はいつもそうだが、作中人物たちの心理描写が非常に荒々しく、その荒々しさをロリコンというまだ未発達な身体でぶつけるものだから読む者にとっては登場人物たちの想いの交錯に重点がいって身体的な刹那的な快楽に結びつかない(要はオカズになりにくい)ところが面白いところでもあるということでもう勘弁して下さい。
第7位:お姉さんじゃダメかしら?/いとうえい[コアマガジン:メガストアコミックス]
お姉さんじゃダメかしら? (メガストアコミックスシリーズ No. 220)
- 作者: いとうえい
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2009/06/19
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第6位:だってらぶなの!/雨部ヨシキ[ヒット出版社:SERAPHIM COMICS]
- 作者: 雨部ヨシキ
- 出版社/メーカー: ヒット出版社
- 発売日: 2009/07/28
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というわけで本作は主人公が小学生の頃に「23歳ぐらいになったら結婚しよう」と言ったのを真に受けるという阿呆女三人が主人公の家を訪れて「どういうことよ」、主人公がいやそれはあの子供の時のことやからそう深く考えずに言ったので正直なところそんな本気にされてもうるさいわねそんなの関係ないわよとなし崩し的に肉体関係へと流れそれでもまあいいか主人公は優柔不断だから私たちが実力で(身体で)ものにしてみせるというお話である。ラブコメの快楽成分の根幹である「積極的な女」を成年漫画で表現するオーソドックスな手法を使いながら、そういう場合主人公の存在感が希薄になってしまうが本作では主人公の存在感もちゃんと確保され、非常に手堅い作品に仕上がっております。こういう作品がどんどん増えてほしいですねえ。
第5位:妹のアレは気持ちいい/猫玄[富士美出版:富士美コミックス]
- 作者: 猫玄
- 出版社/メーカー: 富士美出版
- 発売日: 2009/03/25
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ラブコメにおいて主人公とヒロインの距離は微妙なものでなければならない。それはよく言われる「友達以上恋人未満」というようなものではなくて、ストーリーがラストシーンに向かってラブコメとして転がろうとするのに対応して二人の関係性を平行して密着なものにしていくために(そして最後はくっつくために)用意すべき人物描写の妙であって、成年漫画だから裸と性交描写だけ出しておけばいいというのは大間違いである。本作は「くっつきそうでくっつかない」主人公とヒロインの関係性を徐々に徐々にくっつけるその様子が非常に巧いのである。しかしだからこそと言うべきか、ヒロインが妹であるという特殊性が活かしきれてない部分もある。そのあたりは難しいところですが、ベテランの作者の円熟味が冴え、寝る前に本書を読むとぐっすり眠れます。
第4位:ツンデロ/武田弘光[コアマガジン:メガストアコミックス]
- 作者: 武田弘光
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2008/12/19
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通常和姦をベースにすると性交描写はどうしてもおとなしくならざるを得ないが、作者は一見普通の和姦もので話を転がしながらお構いなく「アヘ顔」を連発しその興奮度は尋常ではない。考えてみれば和姦とは言えヤる事はヤるのであるからそこに「アヘ顔」を入れればいいだけなのだ。どうして今までそれに気付かなかったのだ。愛する男女がいやらしくまぐわい結果子供ができれば少子化問題も解消して万々歳ではないか(「出す時は全部膣内射精だからね」「責任はとるよ」)。しかしだからこそ鬼畜凌辱強姦輪姦ホモレズサドマゾ漫画な短編が混ざっていたことが惜しい。それさえなければ楽々1位であった。とにかく本書で何度も自慰ができる(お前は何を言っとるのだ)。
第3位:はちゅえち/Rico[コアマガジン:ホットミルクコミックスシリーズ]
- 作者: Rico
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2009/11/10
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しかしながら俺は「いかに自慰の道具として優れているか」を基準に順位を付けているわけではない。ここは「いかにラブコメとして優れているか」を成年漫画に応用する神聖にして冒涜の場なのあり、本作も選考の俎上に上がって何と3位となってしまった。いかにも女が垂れ流す甘酸っぱさが全体の雰囲気を覆っていながらも相手となる男が「平凡で何の取り柄もない男」であり、女が描く男はどうしてもスポーツマンだったり目立ちたがり屋だったり短絡的で単細胞な思考を正義と勘違いする阿呆ばかりだが本作はそうではないからである。恐らく編集サイドが女である作者にあれこれと指示したのであろうが、そうであればいわゆるラブコメ空間にハリウッド的ハーレクイン的ラブロマンス、「永遠の愛を誓いますわ」に代表される甘い愛の交歓がミックスされああこういうのもあるのだねえ非常にいいねえということで気が付いたら3位にまで駆け上がってしまったのである。世の中何が起こるかわかりませんねえ。
第2位:あいらぶ!/槍衣七五三太[コアマガジン:メガストアコミックス]
あいらぶ! (メガストアコミックスシリーズ No. 230)
- 作者: 槍衣七五三太
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2009/09/19
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タイトルにある通りヒロインの主人公に対する愛情表現たるや「和姦の鬼軍曹」と言われる俺も思わず姿勢を正してしまうものであり、3位と違って作者は男であるからちゃんと「男にとって都合の良い女」の行動というものをそのラブコメ描写の流れに乗せて表現している。成年漫画を読む者の要望、あるいはラブコメを求める俺の要望をちゃんと「わかっている」のである。もちろんほとんどの成年漫画家だって「わかっている」のであるが、それを無駄なく正確に簡潔に表現することは至難の業である。また完璧にそれらをこなしながらあくまで人物たちの顔や表情は「丸い」絵であるから読者は警戒することなく安心して読み進めることができよう。こういうのがあると日本の成年漫画のレベルの高さに関心してしまうね。文句のつけようがない一冊であります。
第1位:ハニーブロンド/フクダーダ[コアマガジン:メガストアコミックス]
ハニーブロンド (メガストアコミックスシリーズ No. 215)
- 作者: フクダーダ
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2009/04/25
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優れた成年漫画はラブコメよりもラブコメである。一般のラブコメが性交描写を淡白に、つまり主人公とヒロインの関係を描く上で二人が性交しようがしまいが基本的には変わらないのに対して本作の二人はまさに性交を重ねることによって絆を深くしてゆくのである。これはまさしく恋愛と人生そのものではないか。少し大げさかもしれないが、俺はそれぐらい感動したのである。成年漫画は性交シーンを描かなければならないのだから、それを利用して性交場面を描くことでラブコメ成分を補強し、従来のラブコメならばできなかったであろう主人公とヒロインのもっと深いつながりを本作は描き切ったのである。素晴らしい。これ以上の成年漫画がこの先現れるのだろうか。もし今後もこのような成年漫画がどんどん現われてくるのだとしたら、来年以降も生きる希望が湧いてくるというものである。