第4シリーズ 光よ天まで(11)BOOKOFF白金台店

 おおっとっとっと。危ない危ないつい死神の誘惑に負けてあっちの方の向こうに行くところだったがまだ俺は宇宙の地球の日本の東京にいますからね。いやもう本当にね、いつ死ぬか死ぬかと手ぐすねひいて待っている人がわんさかいるのだからこれはもういつでも死ぬべきだと一つこう思うわけでありますがどっこい話は急に変わって仕事の関係で水道橋に行く用事ができたのであるが、1時間ばかり時間が余ったので周りに本屋もないことだしインターネット喫茶に行って適当にネットサーフィンしていて冷やかしで結婚相談所の無料何とか案内資料とかを請求したのだがどうやら電話番号も書いてしまったらしく、今日の朝サンデープロジェクトを見ていたらその何とか結婚相談所から電話がかかってきたのである。当然このブログのネタにもなるから出るわなあ。
「もしもし。○○様でしょうか」
「はい」
「このたびは弊社の無料案内何とかシステムをご利用下さいまして、ありがとうございます」
「はあ」
「それでですね、早速○○さんのアンケートの結果なんですが」
「ほう」
「○○さんが望む条件にぴったりの両想いの人が見つかりまして、この方は新宿区にお住まいで、○○さんと同じく25歳で、保母さんをされている方です」
「…」
「お相手の方からのメッセージを読み上げます。『いつも子供に囲まれて仕事をしています。積極的とは言えませんが、温和で明るい私の相手をして頂けたらと思います』とのことです」
「はあ」
「弊社としてはですね、このように○○さんに合った女性を探す手助けをさせて頂きたいと考えておりまして、そのためにはですね、新宿にある私どもの事務所へ足を運んで頂きたいのです」
「…」
「私どもの事務所は年中無休で朝10時から夜7時までやっております。ここで○○さんのご希望の条件をですね、インターネットだけではやはり情報が少ないこともありますので、一度じっくりとお聞きしたいのですが、お時間はどうでしょうか」
「あー、えーとね、それはね、いや実はね、今仕事の関係でね」
「はい」
「その、新潟の方にいましてね(もちろん嘘)」
「ああ、そうなんですかあ。大変でございますねえ」
「ええ、あの、大変でしてね」
「それでは、来週の土日とかはどうでしょう」
「うーんと、ですからあのう、こちらから連絡するということでね(誰がするかボケ)。ちょっとあのう、そういうことで、また」
「わかりました。ご連絡をお待ちしております」
 なるほどやはり話し方といい言葉遣いといい保険の外交員のような洗練された会話術であるが、それはそれで鬱陶しいので適当に断ったが(ああいうタイプは「結構です」と言ってもなかなか引き下がらないので「今、ちょっと忙しい。後でまた」と言った方がいいのだ)また電話が来そうですなあ。ああ電話番号なんか教えなきゃよかった。いや待て、それこそ「爆笑結婚」(http://d.hatena.ne.jp/tarimo/20050209)みたいに「俺は齢25にしてまだ童貞じゃ」とか言ったろか。或いは「俺はオタクで包茎でブサイクです」とか。ご期待下さい。
 そういうわけで今日もBOOKOFFに行くわけですが場所は港区の白金台店である。確か最近できたばかりのはずであるが、とにかく港区といえば六本木に代表されるゴージャスでスイーツでトレンデイな俺のような田舎者に言わせれば阿呆どもの巣窟のイメージが強いのでまさしく俺が殴りこみをするわけである。特に意味はないが死んでしまえ。ああそれは俺か。

 どうやらカフェが店に一緒に入っているらしい。なるほど都会風のオシャレで気の効いた感じを醸し出したいのだろうが、本屋と喫茶店が同じところにあって長続きした例などないと俺は断言しよう。いや俺の実家の兵庫県糞田舎とか三宮のジュンク堂書店にもそういうのあったけどさあ、やっぱり本っていうのは通勤通学の電車内か家で寝転がって読むのが普通なんであってね。それとも何かその考え自体が田舎者特有の古臭い卑しい百姓根性ってか。このボケ俺の方が先に死ぬからってなめるんじゃねえぞ。品揃えだって大したことないじゃねえか。というわけで買ったのはこちら。350円。

風見鶏トライアングル 3 (バンブー・コミックス NAMAIKI SELECT)

風見鶏トライアングル 3 (バンブー・コミックス NAMAIKI SELECT)

 本作は日本ラブコメ大賞2007・6位であります。そしてラブコメ界の天才とは世界のラブコメ王である俺のことであるのは常識。
 続いて行くのはなぜか俺に人気のある赤羽駅東口店(http://d.hatena.ne.jp/tarimo/20070331)である。メトロ南北線白金台駅から王子駅、その後JRに乗り換えて赤羽駅に出る途中思ったのは「もう駄目かもしれない」であり、にもかかわらず「俺はただ俺のままにやるしかない」と思う俺の明日はどっちだ。そして暑い。赤羽駅を出て松屋でカレーを食おうと入ると従業員は60代前半と思われる老夫婦二人であり、客はいかにも新時代の最先端不良と思われるスキンヘッドの高校生らしき男が二人。これぞ現代の縮図、ますますわからぬ俺の明日はどっちだ。

 写真はBOOKOFF赤羽駅東口店であるが、実はそこから50メートルも離れていないところに昭和50年代からそのままやろと言いたくなるような古本屋があってそれでも俺はBOOKOFFに行くわけである。それはなぜか。残念ながら俺は経済合理主義を選択したのだ、としか言いようがないですな。買ったのはこちら。105円。
凡宰伝 (文春文庫)

凡宰伝 (文春文庫)

 その後帰りがてら上野に行ってマクドナルドに行ったとか、最近できたスーパーは広いし何でもあるので大変助かるのだが若いカップルがいやに目につくのでやはり結婚相談所かいやいやそんな阿呆なと色々ありますがとりあえず明日は月曜日なので今日はこのへんで。生きてたら生きます、死んでたら死にます。