それで結局どうすべきか。日本人の千人に一人は

 それで結局どうすべきか。日本人の千人に一人は見ているというこの大ブログの総理総裁たる俺には当然あの秋葉原無差別殺傷事件参議院の問責決議案可決について語る義務があるのだが、いかんせん現在の俺はいよいよ動き出した第二次大病戦争の「初夏の眠り作戦」という極めて個人的な問題に心奪われている真っ最中であってどうにもできんのである。まあ明後日土曜日には黄金コースとして永田町神保町そして秋葉原に行くのでその時にでも所感を述べよう。
 さて話はだいぶ変わって懐かしき大学生時代のことであるが、夜間部である俺は夜の授業に出ず何をしていたかというと三宮のジュンク堂書店(三宮店&三宮駅前店)に閉店まで(21時まで)目的もなくブラブラと本棚の隅から隅をさまよっていたわけである。それはそれで非常に楽しかったのであるがやはり罪悪感はあり、特に仕事帰りのサラリーマンらしき人を見ると一体自分はちゃんとした社会人になれるのかああ不安だ不安だやっぱり朝昼夕方と仕事をしてその後帰りに本屋に寄るっていうのが健全な大人というものだよなあとわけもわからず悶々としたものである。
 というわけで諸君おわかりのように今日俺はそういうかつて憧れた「健全なる大人」になるためにジュンク堂書店新宿店に行ってきたのである。とは言っても三宮店と同じく21時で閉店となれば現在の俺の職場では21時の少なくとも1時間前に退社しなければならず、そんなことは不可能であるのだがどういう偶然か神の失敗か今日の俺は18時15分には退社していたのである。これにはまず俺が驚愕した。そして念願であった「仕事帰りにジュンク堂書店に寄る」作戦は実行されたのである。いやはや生きているとこういう事があるわけですね。

 東京23区のBOOKOFFをまわる関係で何十回も新宿駅に来てはいるが、それは乗り換えのためであって新宿駅を出たことは実は今日がはじめてではないか。それにしても三越のなかに入っているというのはちょうど三宮駅前店がダイエーのなかに入っているのと同じで非常にいい感じである。道路を挟んで向かいに紀伊國屋書店があったが、これも三宮と似ている気がしないでもない。ちなみに大学生時代から俺はどうも紀伊國屋書店とは相性が悪いので行く気がしないのだが、これは一体なんでしょうね。

 ううむ。店に入った時かすかに感じるこの臭いはなるほど三宮の時と一緒である。まだ親の臑をかじっていた甘えん坊主だったあの頃の風景が昨日のことのように思い浮かぶではないか。それにしても検索用のパソコンがずいぶん多く置かれてあったが、そんなものを使っては本棚をウロチョロする楽しみがなくなってしまうのではないかね。などと言う俺が変なのかな。しかしまたずいぶんと面白くない本、どうでもいい本が多くてこれでこそ俺の本領発揮というところである。わざわざ大枚をはたいて新刊を買うのだから、「古本屋には売られないような」、「すぐに手に入らないような」、それでいて「最新にして最先端」な本を買わなければならないとして買ったのはこれである。

逆説の日本史〈12〉近世暁光編 (小学館文庫)

逆説の日本史〈12〉近世暁光編 (小学館文庫)

 えーと、やっぱりまだまだ修行が必要ですかな。いやこれ前から欲しかったんですがBOOKOFFとかじゃ見かけないんですよ。それにまあ会社からどういうわけか500円の図書券もらったからね。出費は120円だけですからこんなもんですわと言い訳だけはスラスラ出てくるな。
 それにしてもジュンク堂書店が入っている三越のなかをエスカレーターを上りがてら(ジュンク堂は6・7・8Fにある)ジロジロと田舎から出てきた人間丸出しで見回してみたが、1Fのルイヴィトン売場から5Fまで高級感とセレブ感とスイーツ感が溢れ出てくるようで大変腹が立ちました。というより、あんなところで服を買う奴というのはどんな奴なのかね。どっかの金持ち阿呆娘かキャバクラ嬢かエリート重役サラリーマンの愛人しか思いつかんのだがなあ。

 この写真だけを見ると三宮店なのか新宿店なのかわからんが、まあとにかく俺も晴れて「健全なる大人」というやつに近づけたようなそんな気がします。次は女でも連れてこの新宿を歩いてみますかな。無理ですな。