2008春

 春と泥がゆきゆきて神軍。沈黙と恥の忍耐。この死が咲かせて夜の夢。日本ブログ界に狂気乱舞する糞の花とは俺のことであるが、まあアレですな、何とか今日も生き延びておりますとしか言いようがないですがそれにしても休日というのは心休まるものですな。去年12月の「古本市場秋葉原撤退」から3ヶ月、自転車を抱き締めて秋葉原に行かず自転車を抱き締めて秋葉原に行かないということは神保町にも行けないということであり神保町にも行けないということは永田町国会図書館にも行けないということであったがついに今日その処女膜を破って永田町神保町秋葉原門前仲町に行くことになったのは諸君も報道等でご存知の通りであります。そして全然関係ないが高校生の時の現代文の女教師が「この小説はこの作家の処女作です」と何の戸惑いも見せず大声で言ったことがあったがあれは何だったのかな。
 というわけで昼12時に家を出るわけである。そうかここで「実は10時に起きてそこから自慰をしまして云々」などと言うから俺の文章は際限なく長くなるのであって、このように今日の主要な出来事をパッパッと書けばそれでいいのだ。何を言うかそれでは日記の意味がないではないか今日あったことを正確に克明に記さなければどうする忘れるということは死ぬことなのだからな。えーと、とりあえず携帯電話を買い換えたこともあり今回は写真を撮ることにする。阿呆の巣窟である銀座を自転車で走るわけであるが、歩道は阿呆で一杯であるから俺は車道の隅っこを走りなおかつ両手を離してこのように撮るのである。

 ついでに日比谷交差点で信号待ちしている時に第一生命ビルも撮る。昔GHQがここに入ってたんだからなあ。すごいよなあ。

 というわけで政局忍者と言われる俺が国会前を通るわけである。もちろん警察が陣取っているのはそのためである。今回は特別に俺(の左手の人差し指)も写っています。心なしか俺のすぐ近くにいた警官が怪訝そうな目で俺を見ていたが、なに俺はもう9年前から気が違っておるのだ。

 こうして見ると人差し指って結構気持ち悪いですね。続いて首相官邸であります。警察がやけに多いのは福田首相がこの隣りの首相公邸にいるからだろう。もちろんここに俺がおることも大いに関係するが(まだ言うか)。

 この瞬間はいつも「東京に住むことができて本当によかった」と思える数少ない瞬間である。やはりテレビではない本物の永田町というのは独特の雰囲気がありますね。まさしく日本の中枢だからなあ。やれ政局にするなとか政争ばかりで辟易するとか言うとるが俺から言わせればそれが政治なのであって、聖徳太子が政治をしているのではないのだ。我々と大して変わらぬ政治家の苦悩と苦肉の選択をもっと冷静に見つめるべきではないのかね。などと言っているとまた際限なく文章が続き時間がなくなるではないか。大体今何時なのだ。そんなことはどうでもいいのであってこれが国会図書館(の外)の写真である。

 まあ実は中でも隠し撮りしたんだけどね。しかしここでまたアップすると暇な国会図書館職員が難癖つけてきよるからなあ。お前ら他にやることあるやろが。畜生め俺も職員にしやがれそして甘い汁を吸わせろっちゅうねん。あ、そんなこと言うとまた国会図書館職員から「中で撮影されたそうですが、国会図書館法何とか何とかにより撮影は禁止されていますので、何卒撮影の方は自粛されて頂きたくうんぬんかんぬん。今度やると法的手段もホニャララホニャララ」というボケメールが来るかもしれん。では言っておきますが、隠し撮りしたというのは嘘ですよ嘘。ええ、もう、本当に全くのデタラメでありまして。いやあ、はははは。
 喫茶店で高いわりには量も少なく大しておいしくないカレーを食べて新聞資料室で昭和2〜4年頃の新聞を見て楽しみ新館1階の奥にあるフカフカのソファーで座って読書をするといういつもと変わらないパターンを今回も踏襲することにする。フカフカな上に静かだし室内気温は適度に調整されているということもあって何度か眠ってしまうのもいつも通りである。
 前回12月にここに来たとき(http://d.hatena.ne.jp/tarimo/20071201#p1)に「『週刊金曜日』を求めるおっさん」に出くわしたが、今日もよくわからん奴に出くわした。ちょうど俺が座っているフカフカのソファーとテーブルを隔てて向かい側に40過ぎぐらいのノーネクタイスーツのおっさんが座っていて、このおっさんは座るなり5分もせぬうちにグオーグオーといびきを立てて寝始めたのだがそれから30分くらいすると今度は20代後半と思われるオシャレな若者(原宿にいそうな感じ?)がそのいびきのおっさんに話しかけだしたのである。
若者「やっぱりありませんでした」
おっさん「(起きて)んん。そうか。そうだろうな」
「でも探せばあるはずなんですよね」
「いやあ、でも無理でしょう。だって○○○(聞き取れず)みたいなこと言われたらね。でもね…。そうだね」
「いや、あきらめるつもりはありませんよ。だって○○○(聞き取れず)が、やっぱりできるわけですからね。それは」
「まあ、簡単ではないよね」
この後はもう二人とも聞き取れないぐらい小さな声になる。俺が聞き耳を立てていたのに気づいたのかもしれぬ。他にもヤングマガジンを五冊分ぐらい貸し出して読んでいる奴とかすれ違う女が全てブサイクであるとか(それはいつもの通りか)があってなかなか退屈しないわけである。まあ休日はやっぱり楽しまなくてはね。
 16時になると泣く女を振り切って神保町へと向かうわけである。内堀通を北上して靖国神社を右折するのであるが、右折してから九段下交差点までの急な坂を猛スピードで下りながらなおかつ両手を離してこのように写真を撮ったわけである。これは経験を積んだ俺だからできる離れ業であるから諸君は真似しないように。俺だって冷や汗ものだったのだから。

 いつものように三省堂前で自転車を置いて向かうは小宮山書店・ブックス@ワンダー・古書モールの3店だけである。いやだってそれ以外の店見つけるの面倒くさいからね。そのあたりは俺徹底してるからね。誰が好んで冒険などするものか。俺が求めるのは昔も今も安定と安心と癒しなのだ。いや待てレジスタンスはどうした。

 小宮山書店ガレッジで小説吉田学校 第五部/戸川猪佐武」[学陽書房:人物文庫]を100円で買い、続くブックス@ワンダーで宇垣一成/渡邊行男」[中央公論社中公新書を315円で買う。ブックス@ワンダーでは新書を買うことにしているというのはいいが、しかし105円ではなく315円というのはちと高いような気がする。事実1階の店外の文庫コーナーなどでは105円の文庫本がいくらでもあったではないか。いやでも新書本を買うと決めている以上はやはり2階の新書コーナーから選ばなければならないのであって、何が「新書本を買うと決めている」かそんないつ決めたのかもわからぬわけのわからぬことに振り回されて105円のところをまんまと315円も出すのかお前は。いいじゃないか金だって結構たまってきたんだから。そんなこと言ってもクビになったらいっぺんになくなるわいそんなもんいやだからわかっとるがなそんなん。
 このような苦悩の年鑑を紐解きながら再び三省堂方面へ戻り古書モールに行くわけである。途中中華料理屋の前を通ると「ご予約様 3階 兵庫県職員組合」と書いた看板があったり、すずらん通りでは結婚式の二次会なのか華やかな服を着た(化粧ベタ塗りの見るも無残な)女が群れていたりしてああ世の中には色々な人がいて色々な生活や時間があるのだなあと思い決まってさて俺はあと何年生きるのだろうと考えてしまう。古書モールで「パール判事の日本無罪論/田中正明」[小学館小学館文庫]を250円で買う。いや100円の本を買ってもよかったんだがハードカバーだしもう置き場所のことを考えたら文庫本の方がええしなあと思っているうちに気が付いたら買っていたのであって、まさか俺は置き場所がなくなるのが面倒くさいからといって文庫本に手を出したわけでは…。いやいやそこまで金持ちの論理に毒されてはいない…はずだ。
 そうこうしているうちに18時となる。三省堂にも寄ったが相変わらず阿呆だらけで話にならん。絶対昔より今の方が軽薄で無鉄砲で何でもかんでも本になってしまうという恐るべき無節操になってしまっていると思うのは相変わらず俺だけか。俺だけなのか。昔は本屋にいるだけで胸がドキドキワクワクして勃起したものだが。いや確かに当時はまだ自慰を覚えていないから四六時中勃起してたんだけどさあ。
 というわけで本日のメインイベントである秋葉原へ向かうのではないか。古本市場のない魅力の半減した秋葉原へ。ところでBOOKOFFが秋葉原へ進出するってのは本当かね。それならばまあ秋葉原へ行く理由の方は確保されるが、しかしやはり俺は兵庫県糞田舎時代からの盟友である古本市場の方がいいんだがなあ。うまくいかんなあ。

 写真はメロンブックスへ行く途中のものである。それにしても人が多い。金髪のイケメンやらオシャレな若い女(しかし道行く女が全てブサイクに見えるのはどうしたわけだ)がちらほら見えるが、やはりメロンブックスとらのあなまでには入ってこないので実害はないか。そして世界が認めているように俺は世界のラブコメ王日本ラブコメ大賞事務局事務局長であるから今日もアダルトコミックを買い漁るわけである。いやほら普通のやつはBOOKOFFとかで買うからさ。

 写真にもわずかに見えているとらのあなの地下成年コミックコーナーで買ったのはこちら。もちろん和姦・ザ・リバー。うるさいわい俺かて勢いで突っ走りたい時があるんじゃ。

大好きだよっ (MUJIN COMICS)

大好きだよっ (MUJIN COMICS)

 ちなみに今回はやたらといいのが揃っているのでメロンブックスに戻りもう一冊買うことにする。兄妹相姦ものか母子相姦ものかどちらにしようかと迷って結局これにしました。え。もしかして貴公はお前は救いようのない変態だと罵倒なさっているのですか。もう遅いこのブログを読んでいる人はみんなそんなこと知ってますよ。 そして今気付いたが二冊合わせて俺は2千万円も払っとるやないか。うーん。まあアダルトコミックはサラ本で買うしかないからいいんだけどね。買うとなればやっぱり新しいやつを買いたいしね。などとしょうもないことを書いているうちに今何時だ。もう日付が変わっとるやないか。どうしていつも俺はこう長いのだ。誰か教えてくれ。
 秋葉原を出て夜の街を徘徊して向かうは門前仲町のいつものBOOKOFFであるが、ここで一つの問題が発生する(また長くなるよ)。今年に入ってからももちろん「裏東京毒探偵突撃古本屋」は稼動中であるが、実は今年よりルールが変わり「必ず2店行くこと」となったのである。即ち1店目は新たに訪問する店であるが2店目はかつて行ったことのある店に行くのである。既に訪問したBOOKOFFの数は30を越え、東京23区において俺は自由自在に移動できることからこのような「二鷹体制」が行われているのであり、従来の土曜黄金コース東日本編では古本市場AKIBAPLACEとBOOKOFF江東門前仲町店が組み込まれていたことから問題ないと思われていたが古本市場撤退により俺は「二鷹体制」の遂行のため、「自転車で移動できる範囲内」で新たに大型古本屋を見つけなければならなくなったのである。幸いなことにBOOKOFF江東門前仲町店から自転車で10分もしないところにもう一つBOOKOFFがあることが判明したが、ああやはり古本市場秋葉原撤退の余波はまだ残っているのである。
 途中門前仲町駅近くのいつもの中華料理屋でいつものようにラーメン半チャーハンセットを頼むことにする。従業員は韓国とインドのハーフの如きよくわからない外人の女であり、他のテーブルの皿を片付けたりテーブルを拭いたりして一向に俺に注文を聞いてくる素振りがないので俺が眉間に皺を寄せながら「注文、ええか」と大声で行ったらどうもその時はじめて俺の存在に気付いたらしく急いで注文を取りにきた。何か知らんが腹立つなあ。その後BOOKOFF木場葛西橋通り店へ行って店を出た後も今度は警官に呼び止められた。土曜の夜に何故職務質問をされなければならんのかしかも目の前の交差点は赤から青に変わっているではないか。何だねやはりみんなグルになって俺を怒りで狂わせるつもりなのかね。
警官「ライトは、それ壊れてるんですか」
俺「いや、すいませんつけるの忘れてました」
「気をつけてください」
「ああ、はいはい(ちょうどこの時に前の信号が青に変わる)」
「すいません、そちら防犯登録の方は」
「いやそれはしてますよ。いいですよ、ほら見てくださいよ。その代わり早くしてくださいよ。早く」
 前述の通りBOOKOFF木場葛西橋通り店はBOOKOFF江東門前仲町店から自転車で10分もしないところにあり、距離感としては我が兵庫県糞田舎におけるブックインザスカイ(仮称)から新鮮古本東西南北店(仮称)までを思い出させる。そしてBOOKOFF木場葛西橋通り店自体は去年11月に行ったBOOKOFF新潟古町5番町店(http://d.hatena.ne.jp/tarimo/20071217)を彷彿とさせた。

 そこで買ったのはこちら。日本ラブコメ大賞2008は着々と進行しております。
てるてる天神通り 1 (角川コミックス・エース 135-6)

てるてる天神通り 1 (角川コミックス・エース 135-6)

 えー、もう疲れたんで駆け足で行きます。下の写真は今日の締めくくりであるBOOKOFF江東門前仲町店です。

 で、買ったのはこちら。こちらは日本ラブコメ大賞2008でも結構な順位にいくかもしれませ
んな。
突攻!メイドサンダー 2 (チャンピオンREDコミックス)

突攻!メイドサンダー 2 (チャンピオンREDコミックス)

 というわけで休日が終わりまた地獄が待っているわけである。もし生き延びていたらまたお会いしましょう。