マジカノ(7)/百瀬武昭[講談社:マガジンZKC]

 ハローハローハロー皆さんハロー。元気ですか。死んでますか。悲しんでますか憎んでますか。それはそうと頑張ってますかやっぱり死んでますか。ハローハローハロー皆さんハロー。非常事態宣言は解除され「平成の糞袋」「死んだ方が世の中のためによい」と言われる俺が帰ってきました。またしても世間と世界の罵倒を浴びにやってきましたぬわははははははははははは。
 さて9月24日19時18分に我が兵庫県糞田舎の古本道場愚痴店(仮称)で270円で買った本書はもちろんラブコメであり日本ラブコメ大賞2003の第9位でありおおっと思い出した確か本作はアニメ化されたのではなかったかそうだそうだ確か俺はDVDの2巻を買ったがそれっきりだそうだそれっきりだ。更には本作の6巻を買ったのが帰省中の2006年5月5日のジュンク堂書店三宮天丼でありそれから東京に戻ってその足で秋葉薔薇に行ってDVDを買ったのをすっかり失念しておったわい。何ということだ俺はラブコメブコメといって騒いでいるだけで個々の作品に対するケアはしておらんのか。それで何が「うつつを抜かす」じゃ「命をかける」じゃいっぺん死んで出直してこい大馬鹿者め。
 さてそのようなわけで本書である。前回6巻を買ったのが一年以上前であるからまあ理想的な購入期間と言えるが、しかし1年と4ヶ月も間が空いたのは俺にとって本作に対する優先順位がそれほど高くないからでもある。そもそも本作に対する俺の捉え方は「魔法使いの妹ヒロインたちと普通の平凡な兄(主人公)のドタバタ学園ラブコメ」であって、本格的に魔法世界へこの主人公が関わっていくのは(伏線としてはだいぶ前からあったが)俺の好むところではないのである。一般的なラブコメ理論としては「平凡な主人公が何だかわからんがものすごい力を手に入れる」という展開はもちろんありだが、永遠の保守派・魂の安穏主義者と言われる俺からしてみればそんなことはどうでもいいのである。できるだけ現実に近いかたちでラブコメ的に話を進めてもらった方がこちらもより感情移入できてより深く読むことができよう。そういう点では学園ものとしては「ガールズザウルスDX」の方がいいのだろうが、しかし本作もなかなか捨て難いですな。特に長女の兄への度を越したブラコンっぷりがどぎつくてよろしおます。
 ちなみに俺は本作1巻を買った2003年8月31日を昨日のことのように覚えていて、確かこの日は兵庫県糞田舎大型古本屋5連発として自転車で明石まで行ってそこから電車で三宮に行ってそしてGAMERS神戸三宮天国で本書を539万円で買ったのでありその時のレジの女が金髪の見た目ものすごく怖い女でありながらお釣りを俺の差し出した右手に両手で包むようにして11円渡してくれてまだ風俗の味を知らなかった20歳の俺はそれだけでドキドキしたもんであります。あれは青春だったなあ。