第3シリーズ 彼の不安を褒め称えよ(7)BOOKOFF下赤塚駅南口店

 さてそんなわけで今日も俺は生きております。ああ良かった。この調子で明日も生きたいと切に願います。などと書いてただいたずらに時間をかけてはいけないことはもう十分わかっておりますので、ええと、しかし今日もダラダラと一日の出来事を書くことになりましょう。これはもう病気ですな。
 朝起きたら9時55分であり間髪入れずサンプロを見る。おお自民党総裁選2007。かつて自民党総裁選と言えば札束が乱れ飛ぶ人外魔境の凄絶な権力闘争だったはずだが、所詮小選挙区制でそれを期待するのは無理なのかもしれぬ。しかしあれだね、福田というのはこんなにはっきり喋る奴だったかね。おそらく自分の予想以上に「福田支持」が広がって、あんまり広がりすぎると今度いざ総裁・総理になった時に「あの時支持してやったからポストよこせ」と論功行賞を要求する奴が出てくるから予防線を張っているのではないかな。考えてみたら安部内閣松岡農相柳沢厚労相、久間防衛相なんてその典型だからな。
 さてサンプロを見て適当に掃除をしてカッターシャツをクリーニングに出したら五反田へ行こう。やはり東京一人暮らし24歳の男子たるもの女遊びも派手にやるべきでありますこれはもう断固。いつも行く店に電話して(むろん公衆電話からである)お気に入りの女はいるかと言ったら「辞めました」と言われたのでこの際新規開拓しようということで前々から目をつけていた店に行こうとはやる鼓動を抑えることができないのであります。いや読者諸君待ってくれ俺だってちょっとはしゃいでもいいだろう。
 途中都営浅草線に乗り換えて電車に乗ると車椅子に乗った70過ぎの老人がいてその前におそらく老人の子供であろう40過ぎと思われる夫妻が沈痛な顔をして(いるように見えた)黙って下を向いており、ああ俺もいつか父母の面倒を見なければならんのかなあ特に俺は結婚しないだろうからなあ一人で支えなければならんのかなあしかし今俺はこの東京でしか働き口がないしなあやはり田舎でもどこでも働けるよう手に職をつけるべきかなあと一気にシリアスモードに突入してしまうが、ここまで来てもう引き返せるかと勢いにまかせて俺は東口から有楽街に歩き出したのである。ここで(中略)が入る。
   
(中略)
 
 いやあやはり新規開拓してよかった。あんないい店を今まで素通りしていたんだもんなあ。最初受付の男が丸坊主の見るからにチンピラ見習いみたいでびっくりしたが、待合室にいる他の客は普通の人ばっかりだったし何より今回の女は当たりだった。まあ一応25歳って聞いて実際見たらあれはどう見ても29歳ってところだろうがな。いや読者諸君待ってくれこれが大人の男の嗜みというやつではありませんか。
 五反田の風俗に行った後はBOOKOFFである。何と今の今まで全然書いてなかったが今日は「裏東京毒探偵突撃古本屋」を行う目的で外に出ているのである。五反田はあくまでメイン、ではなかったおまけなのであります。嘘であります。とりあえず松屋でカレーを食べてBOOKOFF西五反田店へ行く。ここはなぜか品揃えがよく、昨日の失敗を取り返すためには最高の舞台である。というわけで買ったのはこれである。

うれしはずかし (アクションコミックス)

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 これは昨日と同じく双葉社萌え系エロ漫画の系統であるが、作者は立派な中堅であり俺が信用している和姦純愛系成年漫画家の数少ない一人である。去年の日本ラブコメ大賞でも作者は15位を受賞しておりその安定感は抜群である。また本書はどこに行っても見かけるような安っぽい本でもない。やはりこういう安全パイ的なものをいくつ持てるかが死ぬまで続くラブコメ購入勝負の分かれ目でしょうなあ。
 で、五反田風俗後の義務であるBOOKOFF西五反田店も終わりさてBOOKOFF下赤塚駅南口店とやらに行こうとするが、ここでまたいつもの「寄り道病」が出て中野まんだらけに行くことにします。BOOKOFF下赤塚駅南口店に行くには山手線五反田から池袋へ行きそこから東武東上線に乗り換えなければならず、中野まんだらけに行くならば新宿駅で一旦山手線から中央線に乗り換えなければならんのでありそこまでして中野まんだらけに行くよりは山手線五反田→池袋の途中である目白駅で降りて既知の仲であるBOOKOFF目白駅前店に行けばいいのにわざわざ山手線から中央線に乗り換えてまで中野まんだらけに行くのはこれはもう寄り道ではなく逢い引きでありその常軌を逸した倫理観は厳しく糾弾すべきと考えますがどうですか。お答えしますが、そもそも白昼堂々五反田の風俗に行くような俺にそんなことを質問するあなたもよっぽど暇なのですね。
 ええと、相変わらず頭に浮かんだ事をそのまま書いてますがそんなわけで新宿駅で山手線から中央線に乗り換えることにする。しかし新宿駅というのは広いですなあ。大阪駅の5倍はあるんじゃないかな。電車に乗るまではあんなに時間がかかったのにひとたび電車に乗ればあっという間に中野駅に着き、まあ東京ではよくあることですが中野ブロードウェイを通ってまんだらけへ歩く。つい先ほど射精したばかりで満足したのか道行く女が皆ブサイクに見えたまにこれはと思っても近くで見れば顔をわけのわからんもので塗りたくっているのでああやはり俺は商売女でいいやと真剣に考えてしまう。まあ今の俺は政治とラブコメで満足しておるからな。
 まんだらけであれ秋葉原とらのあなであれBOOKOFFであれ、本を買う時の基準というのは「今ここでしか買えない」本を、「いかに安く」、また「いかに効率よく」買うかに尽きよう。どこかのBOOKOFFに行けば買えるような本をまんだらけ買ってはいけないし、いずれBOOKOFFで売られるような本をとらのあな買ってはいけないのである。これは俺の崇高なる信念であって、その信念には何人も近寄れないのである。そしてまんだらけ中野店で買ったのはこれである。
御石神落とし 6 (ジェッツコミックス)

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 えーっとですね。今日BOOKOFF西五反田店に行った人おられますかね。これBOOKOFF西五反田店で置いてあったんですね。それでその時買いたかったのですね。ですが結局買ったのは黒河澪のちょいエロ漫画なのですね。それでまんだらけに行ったらこれがあったのでちょうど良かったと何も考えずに買ったというわけですね。一体どこが「今ここでしか買えない」じゃこのボケ。精進します。ちなみに本作は2004年度日本ラブコメ大賞9位の、まあ優秀な部類に入るラブコメでありますね。本作品の5巻を買ったのが2月24日ですから、シリーズものを半年に一回買うというのは無理がなくていいですね。まあ一番いいのは「シリーズものを一年に一冊買う」ことでより長く回していくことですがね。何か俺全然駄目じゃん。恥ずかしくなってきたよ。
 とにかくここからが本番である。次に行くBOOKOFF下赤塚駅南口店こそ一年以上続く「東京23区BOOKOFF行脚」の輝かしき偉業のまたしても新記録なのである。しかし今回は板橋区のまさに北の方であって、すぐそこは埼玉県というところであり当然駅を降りたその光景は田舎くさい。いやそもそも東武東上線に乗り込んだ時から阪神電車を思い出してしまった。駅の周りの風景も我が兵庫県糞田舎で言えばJR新長田駅のようでありますね。いつまで兵庫県に縛られるつもりだお前は。何を言う来週帰るのだ俺は。それは別問題だ。おおイエス大いにイエス
 まあこのままダラダラ書いてもいいのだがそれでは一向に進歩がないので書くと、BOOKOFF下赤塚駅南口店は悪い店ではなかった。まんだらけ西五反田店、あるいはレベルの高い瑞江駅北口店や綾瀬駅前店とまでは行かないが、「るくるく」や「まぶらほ」等があり十分なものである。しかし「るくるく」はつい一ヶ月前に大井町阪急店で買ったものであるし(http://d.hatena.ne.jp/tarimo/20070812)、「まぶらほ」に至っては別の巻が7月15日に買ったまままだ未読という状態である。それにこんなことを言っては身も蓋もないが昨日から立て続けにラブコメ購入作戦を発動していささか食傷気味であるので目下最重要課題である政治関連の本を買うことにする。もちろん105円。
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 ふむ。これはいい。こういう政治学関係の本と言うのは神保町ではまず売ってないだろうし売っていても800円とか1000円とかするだろうがここではこのような本が105円で売られているのである。しかし板橋区のBOOKOFFでなぜこのような重厚な政治学叢書が105円で売られておるのだろうか。不思議の国日本だが住みやすいことこの上ないですね。
   
 さて以上が今日の快楽まみれの出来事であります。ここまで書くのに2時間かかりました。疲れました。明日は一日中家でゴロ寝して読書することにしよう。やっぱりそれが一番いいですな。