「図書館の死体/ジェフ・アボット」(早川書房:ハヤカワ文庫)

 7月7日に神保町の小宮山書店ガレッジセールにて100円で購入。俺あんまりミステリーって読まないんですがね。特に講談社ノベルスみたいなああいう表紙がモロ漫画みたいなのは苦手でしてね。何というかこう、お前ら恥ずかしないんかというかね。何が恥ずかしいのかと言われても俺自身よくわからんけどね。君ら、もうちょっとおとなしくでけへんのかいなというかね。つまり、「活字・小説=大人の世界」にそんなことしてしかも威張っているのを見ているとこっちが恥ずかしくなるというかね。そんなん思うの俺だけかなあ。ただ割と海外ミステリは結構読みますかね。国内ミステリをほとんど読まない反動でしょうね。やっぱり海外小説の登場人物だといくら積極的でもプレイボーイでも「まあ、こいつら外人やしな」と反感も感じないですからね。
 本書のように殺人事件の第一容疑者にされながら自ら進んで独自に捜査をするというのはやはりアメリカ的なヒロイックストーリーだなあと半ば呆れながら読むが、後半になり田舎町特有のドロドロとした人間関係が徐々に明らかになっていくところから俄然面白くなっていった。しかしいくら田舎とは言え30歳で図書館の館長になるというのは説得力に欠けるのではないですかねえ。うらやましいねえ。