東京23区のBOOKOFFを全て訪問することで東京23区あらゆる場所を体験しこの東京を自らのものにしてしまおうという自己満足企画「裏東京毒探偵突撃古本屋」もついに第Ⅲシリーズである。これまでに訪問した店舗は40を超え、そろそろ終わりも見えてきたがまだまだ俺は東京の真の姿をわかっていないはずだ。わかったことと言えばこの東京が都会と田舎、地方と中央の奇妙な共存によって成り立っているということであって、しかし何をもって「奇妙な共存」などと思ったか俺自身もよくわからぬ。ただ公共交通網の整備は芸術的な緻密さであると自信をもって言えよう。
JR五反田駅から山手線にて新宿駅へ。電車内は非常な混み具合であり、痴漢に間違えられてはかなわんので左手で本を読み右手は吊革を掴むがこういう時次の頁をめくるのはどうしたらよいのだろう。さっと右手でめくればいいのだろうがその瞬間に醜い女が大声をあげて俺の腕をつかんで「この人痴漢です」と言ったらどうする。もう半分くらい女性車両でいいじゃねえか面倒くさい。
新宿駅から中央線に乗り換えて大久保駅で下りる。新宿から一駅というのにこの簡素さは何だろう。JR神戸線の鷹鳥駅を彷彿とさせます。駅を出て立ち飲み屋やゲームセンターやダンススタジオを横切って西新宿小滝橋通りに出ると珍しくすぐ見つける。パッと見てえらい小さい店やなあと思い中に入って案の定ろくなラブコメがなく、まあ何か105円の文庫本でも買おうかとあきらめかけた時に何とこれがありました。350円。これはなかなか見つけにくい部類に入る本であって、全体的な品揃えのレベルが低いこのような店でもこういう本がポンとあるものだからBOOKOFFっていいですねえ(古本市場はその点、いい店はとことん良くて悪い店はとことん悪い)。
- 作者: いわさきまさかず
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/01/27
- メディア: コミック
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