第6シリーズ 生命線(6)BOOKOFF阿佐ヶ谷南店

 疲れている。ひと晩中自分のいびきで眠れなかった。普段いびきをかくことのない俺がいびきをかくということは疲れているということであって、それは相変わらず「捨てられた子犬が雨に濡れているからと言って傘を差し出し、派遣切り等で家を失った人には目もくれない」という偽善的な主人公を良しとする漫画が日本中にはびこっているという現実のせいであり、男のくせにレズものを好んで読むというキチガイがわんさかいるという現実のせいであり、妹が結婚してもうあの頃の家族に戻ることはできないという切なさのせいであり、3月には27歳になりいよいよ30歳が目の前にせまってきたという何とも言えない複雑さのせいであり、仕事の方はますます面倒臭い仕事を任されたというのに給料が増えないどころか俺より仕事ができないのにただ入社年次が早いというだけで俺より給料を多くもらっている奴らがいるせいであり、鼻の奥が痛くて風邪気味のせいであるのだが、とにかく2010年が始動してしまったのであるから何かしなければならないのであって、とは言え今までと同じことを繰り返しても意味がないのであるからどうすればいいかと考え疲れている誰か助けてくれ。
 というわけで昨日の夜頃から鼻の奥がむず痒く、そういう時は大抵風邪をひく前兆であるから薬を飲んで早い時間に寝たのだが2〜3時間の間隔で寝ては起き寝ては起きを繰り返し、眠りが浅いものだからおかしな夢をやたらに見るはめになったがその中でも特におかしかったのは昨年結婚した妹と妹の旦那がなぜかヤクザの組長とその姐さんになっていて、どういうわけかそこに俺が現れて妹に話しかけようとすると見るからに恐そうな男たちが「てめえ、誰に向かって話してると思ってんだゴラァ!」と恫喝して俺は小便ちびりそうになるがすぐに妹が「あんたら、身の程わきまえや!あたいの兄貴っちゅうことは、組長さんの兄貴っちゅうことになるんやで!」と言い返していた。起きた時は思わず「何ちゅう夢や」と呟いた(一応付け加えておくと妹は介護福祉士で妹の旦那は運送会社のドライバーやってます)。
 大体俺は薬を飲むのは嫌いなので風邪をひいた時もひたすら寝るだけだが、今日は2010年一発目の購入戦線の日と前から決めていたので太った身体をおんぶしていざ出陣、何と言っても風邪は人にうつすのが一番いいのであり(まあ俺は外道だから仕方ないよね)「風邪気味で秋葉原やBOOKOFFに行ってそれをブログに書く」というのもなかなか貴重な経験ではないか俺が行かねばラブコメはなくなってしまうのだ日本ラブコメ大賞2010は既に始まっているのだうわはははははははははははははははははははははははというわけであっという間にメトロ日比谷線秋葉原駅に着いて俺の前を歩くカップルを撲殺してBOOKOFF秋葉原駅前店。

 まあ相変わらず人が多いですが、やはり俺は正月に行ってきた三宮や梅田の方が落ち着きますな。所詮仮住まいでしかないからねえ、東京は。
 そして店に入って早速日本ラブコメ大賞2010のために本棚と本棚の間を駆けずり回りましょう。ところでよく「あなたはいつもラブコメが少ない少ないと嘆かれるが、毎年20〜30冊もの作品が日本ラブコメ大賞に挙げられるわけだからむしろ多いくらいでは?」等と言われるが、目を皿のようにして目の前にある本の背表紙を全て眺め、集中力を極限まで高めて「ラブコメ臭」を嗅ぎつけようと死に物狂いになって空中飛び蹴りを食らわしてやっと20〜30冊しか見つからないのだからやはり少ないのです。年末に一斉に放出するから毎年毎年豊富に見えるが、そのために俺が各本屋においていかに悪戦苦闘しているかについては俺の文章の稚拙さのせいでどうもちゃんと伝えきれていないのが歯痒い限りだが、とにかく膨大な量のコミック群・ライトノベル群から我が「ラブコメ政治耳鳴全日記」だけが認める優れたラブコメを発掘することは大いに難しいのだ、試しにやってみろというわけでこちらを買おう。18時58分、105円。

 まだ発売から1年ぐらいしか経っていないというのになぜか105円コーナーに置いてあった。それを見逃す俺ではない。
 次はいつものようにメロンブックスとらのあなである。三宮でも秋葉原でもこの2店しか行かないのはなぜかというともう決まり文句になってしまったがこっちが聞きたい、それはそうと最近秋葉原でやたらとカップルが目につくのだが何とかならんかね。後ろからナイフで刺すとかさあ。


 今日は2010年最初の成年コミック購入日ということにもなるわけであるが、今年は大いに成年コミックを買うつもりであります。というのも我がブログは基本的には「エロ漫画情報ブログ」に分類されるらしく、それはそれで結構なことであるし俺のこの「鬼畜凌辱強姦輪姦ホモレズサドマゾを絶対に許さない。絶対に、絶対に、絶対に」という理念に賛同してくれる同志の輪が広がってくれればこれに勝る喜びはないというものである。加えて俺の「ラブコメ発掘能力」が成年漫画においても遺憾なく発揮される様子を諸君に見せてやろうぞというわけでまずとらのあなでこちらを買う。19時29分、1000円。
母子、濡れた一夜 2 (いずみコミックス)

母子、濡れた一夜 2 (いずみコミックス)

 うわははははははははははは。今年最初に買ったのがよりにもよって母子相姦ものですよ。どうだ貴様らにできるかこういう芸当が。うわはは。はは。
 続いてメロンブックスでこちら。19時46分、1050円。
淫にゃん娘。 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

淫にゃん娘。 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

 ん。ちょっと待ってくれ。去年あたりから何となくそうかなと思っていたが、成年漫画の相場は1000円以上となったのか。世間がこれだけデフレしておるというのに。確か昔は890円とか900円だったはずだ。もっと怒れよ君たち。若きオタクである諸君に足りないのは経済に対するこだわりだ。
 さてそのようなわけで前置きが長くなりましてどうでもよくなってきましたが裏東京毒探偵突撃古本屋シリーズであります。今回行くのはBOOKOFF阿佐ヶ谷南店であり、JR秋葉原駅から総武線で一直線で阿佐ヶ谷駅へ向かい、俺の前にいた女二人組が「私、郵便物盗まれたんですよ」「えっ。そんな。ひどい」「でしょう」「うんうん」「だから私も盗んでやったのよ」「…」。光よりも早く阿佐ヶ谷駅に着いて南口を出て商店街(パールセンター)を歩けば冬の夜に見知らぬ地にいる自分が美しい(意味不明)。

 2010年の購入戦線において今までと違う点は「できるだけ無駄な出費を抑える」ことであります。去年後半より「本屋に行くのは2週間に1回」パターンを根付かせることに成功し、今年もその勢いを維持する所存でありそれでも年末の日本ラブコメ大賞2010のために例年並みのラブコメ発掘をしなければならず、より少ない本屋訪問回数で質の良いラブコメを買っていくという芸術的な購入術を更にパワーアップすべく精進を重ねれば俺は無敵へと華麗に変身するだろう(意味不明)。というわけでこちら。20時50分、350円。
アマガミ -Various Artists- (マジキューコミックス)

アマガミ -Various Artists- (マジキューコミックス)

 その後は中杉通を南に歩いてメトロ丸の内線阿佐谷南駅付近の吉野家で牛丼大盛りを食べ、家に帰る途中コンビニに寄ってアイスクリームとコーラを買って無事家に着きました。ああ良かった、これで安心して風邪がひけるというものです。そんなわけで生きていたらまた来週。