コミックマーケット2009夏

 しかしながら「被害妄想の天才」とまで言われる俺は基本的には今すぐ死んだ方がいいわけで、夏だ盆休みだ祭りだというわけでここぞとばかりにカップルや家族連れが大きな顔をして歩いているものだから俺は道の端を歩くわけであるが最近は「今日の勝者は明日の敗者、必ずや貴様らにも地獄の修羅場がやってくるであろうぬわはははは」と念仏を唱えクーラーのがんがん効いた部屋で300小選挙区の当落予想を行っているわけであり、えーと「今日はコミックマーケットに行ってきました」というつもりがお前は一体何を言っているのだ。
 この恐怖と狂気の糞ブログをご覧の諸君ご存知の通り俺という人間は「人と違うことをする俺ってかっこいい」という自己過信の塊のような人間であるから当然何十万人が足を運ぶというコミケに行ってはいかんのであるが、「世界のラブコメ王」としてはこれら「秋葉原軍団」と軍事同盟を結ぶのが賢明というわけで行ってやるのである。そもそも俺のような俗世間から超越した趣味を持つ者が、阿呆の亡者たちが群がるあんなところへ行ってはいかんのだ。どこの馬の骨ともわからんアマチュアが描く強姦輪姦鬼畜凌辱ホモレズサドマゾ変態性地獄漫画など何が面白いか、と一通り言い訳をして、はやる気持ちを抑えながら行くことにしよう。
 いつものように日曜の朝はサンデープロジェクトから始まるが、11時過ぎに切り上げて自転車に乗って向かうは東京ビックサイトであります。その通りバスや電車を使わざるを得ない貴様らのような親のすねかじりニートと違って俺は自転車で行けるのじゃ。なぜならこの俺は東京で闘うサラリーマンなのだからなということで30分もしないうちに着きました。

 それにしても暑いが、一昨年・昨年の反省を踏まえて今年は帽子とタオルで完全武装しているから鬼に金棒である。ただでさえ老け顔の俺が帽子をかぶってクビにタオルを巻くのであるから甲子園にいるオッサンのようだ。自転車を止めた東側会場付近からグルリと西側へ回る。


 ↑の光景を見たときは俺もこの人間地獄の中に入るのかやっぱり帰ろうか俺もそんなに若くないしなあ倒れたらどうしようかと本気で思ったが、今更引き返せるわけもなくいよいよ出陣である。ちなみに入場制限はなく、易々と入ることができた。




 いやに暑苦しいなあと思っていたら帽子をかぶっているからだった。帽子を取って流れ出る汗をタオルで拭くがやはり暑い、ここは冷たい飲み物を飲もうということでそこら中に座っているクソオタども(あの人たちオタク、俺ラブコメ)を蹴飛ばして自動販売機でカルピスを買うがこれが妙にぬるかった。この野郎、さては俺が来ることを知って色々と仕掛けやがったな。
 そんなわけで各ブースを回ることにするが、今年の俺は一昨年・昨年と違い「できる限り無駄な出費はしないこと」を方針としている。事前に目をつけていたサークル以外のものを買うにあたってはできるだけ吟味し、本当にそれが500億或いは1000億出してまで買うべきかを一瞬で判断するのである。今の俺に必要なことは経済性を優先する姿勢なのであり、どうしてそんなことを言い出したのかというと今年前半は風俗にお金を使い過ぎて貯金額が黄信号だからという何とそれだけなのであるが、事前にチェックしていたものが5〜6冊で約3000円、総予算が10000円であるから残り7000円で10〜14冊というところか。
 一昨年・昨年と経験して今年で3回目であるから俺もだいぶ慣れたのか、以前ならば誰もいないブースの前に立って同人誌を立ち読みしてそのまま買わずに戻すときの気まずさに耐えられなかったが今回はそれほど気まずい感じもしない。所詮コミケなどアマチュアの自己満足物の垂れ流しなのであり、それを手に取って見て買う気がしなくても何ということもなく、戻すときに誠意をもって会釈をすればいいだけの話なのだ。俺は世界のラブコメ王なのだからなと意気揚々と闊歩するがいきなりお目当てのものが完売していて出鼻をくじかれてしまった。今年は以前と比べて「完売」のものが多く、やはり不景気で皆さんそれほど多く刷れないのだろうか。
 ちなみにお目当てのものというのはエウ゛ァというかLAS(ラブなアスカ×シンジ)であり、今年は劇場版もあったからさぞかし一杯あるだろうと期待したが例年と変わらず、しかも「レイ4、新キャラ4、アスカ2」という感じであった。その上あったとしても中身は煮ても焼いても食えない強姦輪姦鬼畜凌辱ホモレズサドマゾばかりなのだからやはり俺と君は相容れないのだ。そしてこのような少数派な俺は滅多なことでは大手サークルには手を出さんのだが、アスカの絵を描いた看板が見えたのでそのブースの列に並んで十分以上待ち、いかんこれはいかん俺の和姦鼻が退却を命じていると気付いた時には後の祭りであり800円出して「よろずイラスト集」を買わされたのである。畜生め。
 毎度のことであるがもはや最新オタク事情に疎い26歳おっさんの俺は「とらドラ!」だの「けいおん!」だの「初音ミク」だの言われてもよくわからんのであって、時折立ち読みなどもさせてもらうがどうも盛り上がらない。いや確かに会場の雰囲気は大変良いのだが、アマチュアによる表紙だけがよく出来ていて中身は惨憺たる同人誌に湯水の如く金を使うわけにもいかぬし俺は強姦輪姦鬼畜凌辱ホモレズサドマゾが大嫌いなのだ。うーん、やはり俺にはBOOKOFFが似合っている。しかしだからと言って否定ばかりしていてはただの視野狭窄ではないか。今日は半年に一度のお祭りなのであるからそう硬くなってどうするのだ。それに探せばあるもので、気が付けばまだプレイしたことのない「アマガミ」の同人誌を買ったりもしたのである。まあ、普段から「たとえ情報がなくても自分の求めるラブコメを見つけることができる」能力を保つために日夜努力を惜しまないからね俺はね。
 入場したのは11時45分頃であり、東館を一通り回り終えたのは13時40分頃であった。この間、デブ専・触手・スカトロ・人体改造といったあらゆるタブーが口を大きく開けて笑っているのもこの目でしっかりと焼きつけこれぞコミケの醍醐味と大いに納得し、西館にも行ったが特に目ぼしいものはなく、14時と同時に会場を出て年に一回のイベントは幕を閉じたのである。相変わらずバスや駅は人でごった返していて、自転車に乗って道を走ってふと横を見ると「ビックサイト→東京駅行き」のバスの中も人で一杯であった。とにかく皆この「オタクの祭典」のために必死なのであり、そう言えば会場では40〜50歳のおっさんの姿も多々見られた。何が彼らや俺をあそこに向かわせたのだろう。名も知らぬアマチュアたちの自己満足な同人誌を売っているだけではないか。うーん。今度真剣に考えてみよう。
 その後は帰宅途中にあるマクドナルドで遅めの昼食(シェイクのバニラとコーラとプチパンケーキ、さすがにハンバーガーは食えねえ)を食べ、選挙活動中のなべくら氏に戦況報告し、家に帰って疲れがドッと出たのでクーラーをガンガン効かせて寝たのである。

 ↑が今日の戦果一覧である。ジャンル別は以下。
・エウ゛ァ(LAS) 4冊
・ToHeart2 3冊(タマ姉2、春夏1)
Kanon(秋子さん) 1冊
アマガミ 2冊
・痕 1冊
・人妻かすみさん(ブルマ) 1冊
・その他 2冊
 あと、「スタジオかつ丼」の「恋するウシチチ」「裏アウトランダーズ」も買い、出費額はぬるいカルピスジュース代も含めて9820円でした。まずまず成功と言えるのではないでしょうか。というわけでまだ疲れが抜けないので今日はもう寝ます。