円盤皇女ワるきゅーレ10/介錯[エニックス:ガンガンコミックス]

 さてこちらは2002年以来5年に渡り日本ラブコメの最前線にある大ベテランと言うべき作品だが、いかんせん俺はロリコンではないので本作のチビヒロインが好きではないし大体街角のクソガキを見ているだけで腹が立つぐらいなのだから作中の天真爛漫完全無邪気天衣無縫なチビヒロインを見ていると時に殺意が湧くぐらいである。そして作中のヒロインに原理主義的な女従者がいてまあそれは話のパターン作りとしていいかもしれんが結果主人公はマゾヒズム的扱いを受けることがあり阿呆な同人作家とやらがそこからレズシーンに発展させた同人誌を発表してそれが阿呆な奴らに受けたりするので本来なら国外退去させるところだがこれがなかなかラブコメなので俺としては本作とつかずはなれずの是々非々の立場でいるというこういう状況なのである。キャラ全体の輪郭が丸々として更に手足を丸々とデフォルメして描かれているものだから読んでいて時に殺意が湧くぐらいで本来なら追徴課税するところだがこれがけっこうラブコメなので俺としては本作と個別政策ごとに協議に応じる是々非々の立場でいるというこういう状況なのである。本巻ではいつになくシリアスな話を展開させているが、キャラ全体の輪郭が丸々としているので読んでいても切迫感が一向にない上にギャグが冴えているので(「手前開きだった」は3巻の「クルシミマス」以来のヒットである)結局よくわからんがまあラブコメなのでいいでしょうと手打ちにしよう。今回チビヒロインが更に小さくなってミニヒロインとなったが、元々全体の輪郭を丸々と描いているので一向に小さくなった感じがしないし顔が不自然にでかいので読みにくいことこの上なくお前は阿呆かと言いたくなるがこれが実はラブコメなので俺としては本作とパワーバランス的に外交交渉につく是々非々の立場でいるというこういう状況なのである。