「るくるく⑥/あさりよしとお」(講談社:アフタヌーンKC)

 恐怖のラブコメ王もしくは平民宰相と言われる俺はまだ生きております。生きてラブコメの汚名を恥じることが世界のラブコメ平和の道であります。そんなことはどうでもよいが本書は8月12日にBOOKOFF阪急大井町店で350円で買ったものであります。ちなみに本作品の第1巻を買ったのは2003年6月29日(日)であります。実に4年に渡る付き合いは涙と憤怒の谷であります。そんなことは実にどうでもよいがあいかわらず話の展開はマイペースに過ぎております。ストーリーはと言えば貧乏にして平凡な中学生の下にやってきたかわいらしい悪魔が日々料理を作ってくれてまあほのぼのと言えばほのぼのしているがそこかしこに皮肉が見られ(教条主義的な天使とか)更にキャラクターが昭和40年代を彷彿とさせる生活ギャグ漫画的タッチであり「穏やかなる違和感」を感じさせずにはいられないという稀有な作品である。しかしこの漫画、一つのコマに小さくキャラクターを書いて後ろの風景は最低限しか書かれておらず空白部分が目立つので読むこちらは戸惑うばかりである。風景がないも同然なので読む方は必要以上に人物描写とストーリー展開に集中してしまうので俺は読むに耐えうるが諸君はどうですかな。これは明らかに玄人向け漫画である。そして俺はラブコメなら何でもいいといういつもの真昼の海戦であります。そんなことは実に実にどうでもよい。今何時だ。なに。日付が変わって0時35分ではないか。寝る。