9 リクルート試験

問題:次の文の(  )の箇所を埋めよ。但し、人名の場合は苗字のみの解答も可。全問正解者には12月下旬発売予定の自費出版「ラブコメ政治耳鳴全日記:FINAL INTRODUCTION」をプレゼントします。
    
 1986年( A )月( B )日に行われた総選挙で、自民党追加公認を含めて( C )議席の歴史的大勝を収めた。これにより中曽根首相は第3次内閣を発足させ、政府・党執行部にニューリーダーである竹下登・( D )・宮澤喜一を起用して任期延長・再選を図ったが、大型間接税問題に失敗し翌年11月に退陣した。
 1986年( A )月( B )日の総選挙で野党は惨敗し、とりわけ社会党は解散時の111議席から86議席にまで減らした。この責任を取り( E )委員長は辞任、後任には( F )が就任した。公明党は微減、共産党は微増、( G )党は解散時37議席から26議席へと減らした。
 総選挙後、自民党幹事長の( H )は辞任したが、中曽根首相の要望で副総理に就任した。これにより自民党副総裁であった( I )は辞任。( I )の田中派への影響力は低下し、かわりに創政会の田中派に対する影響力が強まった。
    
ストップ!!ひばりくん!/江口寿史集英社ホーム社文庫]
   
 何だか最近週1どころか2週に1となっているではないか。どこがダイアリーだ。ぼけ。阿呆。変態。ラブコメ野郎め。そうだ実に俺はラブコメ野郎なのだ。「どうせモテない男の願望漫画だろ」と言われることに誇りすら感じる人間が俺なのだ。ああ嫌だ嫌だ。またしても会社関係で、今度はあの原宿とかいう所のフランス料理屋へ連れていかれたぞ。そんなオシャレな(=阿呆な)空間に俺を放り込まないでくれ。しかしどんなに否定しても俺は東京都民なのだ。という訳でこのタイトルを見ての通り本書はいかにも80年代的な作品である。大体タイトルに「!」などとつける時点で少々近寄り難いが、実際80年代の作品なのだから仕方ない。非常に優秀なラブコメ作品である以上そんな事は気にせずとも良し。ところでいわゆる80年代三大ラブコメと言えば「みゆき」めぞん一刻」そして「ストップ!!ひばりくん!」であることは衆目の一致するところであろう(反論禁止)。しかし本書はその三大ラブコメの中でも或る部分に関して非常に突出していると言える。本書は、いわゆる主人公に対するヒロイン(いやオカマなんだが)の積極性が群を抜いているのである。
 兵庫県の糞田舎に育ち世間と偏見にどっぷりと浸かり性格分析では「あなたはウルトラ・コンサバティブだ」と言われ普段考えていることの90%が「自己保身」というこの俺である。三次元はおろか二次元でさえホモレズオカマニューハーフを一切認めないことはもちろん、それらを汚物か何かにしか思えない俺が、この漫画のヒロイン(?)であるオカマには何ら「異常性」を感じずそれどころかこうして堂々と「三大ラブコメ」と称しているのは、それほどこのヒロイン(?)がラブコメ的に魅力をもって描かれているからであろう。事実、本書ほど読むのが楽しい作品はないのである。それは一重に作者の才能によるものであろうが、そんなことはどうでもいいわけではないがとにかくどうでもよいのでありこのヒロイン(いやオカマなんだが)が第1話からいきなり主人公に言い寄ってくるのである。これはみゆきにも響子にもない魅力である。それさえあれば後はどうでもいいわけではないがとにかくどうでもよい。主人公も平凡を絵に描いたような好青年であり決してスポーツ万能とかIQ200とかではないので安心親切お得。そう言うと巷のエロ漫画と変わらんようだが、そうではなくこの作品はラブコメ描写のみならず細部に渡って用意周到なコメディが散りばめられている大変な良作である。しかし俺にとってはラブコメが全てだ。
   
ふぁにーふぇいす/かかし朝浩ワニブックス:ガムコミックス]

 本作品が尻すぼみ的にわずか3巻で完結してしまったのは残念極まりないことである。本書は非常に優れたラブコメであると同時にいわゆる「オタク」に対する今までとは違った視点を提供することができる稀有な作品であった。つまり今「オタク」を描いた漫画(いや今や小説も映画もドラマもオタクを全面に押し出している節がある)の大部分が「オタク」を卑屈に、一般人とは違った趣向を持つ者として恥ずかしがりそれが受け入れられるとしてもなお低姿勢でビクビクとオドオドとしてしまうに対して、本書ではそのようなビクビクオドオドが微塵も感じられないのである。これは爽快だ。「自分たちはオタクで疫病だがそれがどうした。だったら近寄るな。ん。そうかわかったでは俺からどこか遠くに行ってやるわい」というスタンスのもと、よりオタクでディープな青春を送る高校生たちが描かれているのである。俺がオタク道を進み始めた高校生の時にこのような漫画があればどんなに良かっただろうとも思うのである。
 俺も世のオタク男のご多分に漏れず「電車男」に魅了された一人であり土曜日は必ず秋葉原に行くが、電車男が一般女性(オタク的趣味を解しない女性)のために脱オタするのに対し、本書は一般女性(オタク的趣味を解しない女性)がオタク男を好きになりそのオタク男のオタクさを全く気にせず微笑ましい交際を続ける(高2でキスしとるぞ。この野郎俺のファーストキスは同僚に無理やり連れて行かされた風俗の女だ)のである。それはもうこっちの方がいいではないか。大体脱オタしようとして脱オタできたというのは元々そいつはオタクではなかったということだろう。
 とにかく本書の愛すべき主人公はそのようにして棚ボタ式に(これを作品紹介では「ひょんな事から出会った」と言うのが常套である)彼女というものを持ち、更にはもう一人主人公に思いを寄せる女まで通用するのである。こんなに楽しい作品がなぜわずか3巻で終わってしまうのだ。やはり俺は永遠の少数派であるということか。それならそれでよし。そんな俺にも発言する権利はあるのだからな。