脱走と追跡の読書遍歴1001

ソ連が満州に侵攻した夏/半藤一利[文藝春秋]

ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫) 作者: 半藤一利 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2002/08/02 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (6件) を見る 日露戦争後の「大日本帝国」の国策は満州の発展と不可分であった。満州は大…

中国笑話集/駒田信二・編訳[講談社:講談社文庫]

中国笑話集 (1978年) (講談社文庫) 作者: 駒田信二 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1978/02 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る さすが中国、4千年の歴史を誇り世界に冠たる大帝国を築いただけあって、ユーモアの数も規模も日本とは一味も二味も…

戸隠伝説/半村良[講談社:講談社文庫]

戸隠伝説 (1980年) (講談社文庫) 作者: 半村良 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1980/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 「戸隠ってどこか知っとるかね」 「知らない」 「長野県にあってね、まあ山が多いところらしいけどね。聞いた事はあるだ…

噂の真相 1999年12月[噂の真相]

言うまでもないことだが俺は下衆である。いや違う。小市民である。いやこれも違うな。特にこれと言って特徴のない一般大衆であります。なので有名人の噂話には当然興味がある。「○○と××が泥沼不倫」とか「△△が金と権力にモノを言わせて接待漬け」とか「※※が…

海軍よもやま物語/小林孝裕[光人社]

海軍よもやま物語 (1980年) 作者: 小林孝裕 出版社/メーカー: 光人社 発売日: 1980/03 メディア: ? この商品を含むブログを見る 軍人になるのであればやはり、「無敵の大日本帝国海軍」がいい。何が無敵かはさて置いて、世は軍国主義華やかなりし大日本帝国…

気弱な芸能記者/ケヴィン・オールマン[早川書房:ハヤカワ文庫HM]

気弱な芸能記者 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者: ケヴィンオールマン,Kevin Allman,鈴木啓子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1999/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 誰しも一度はジャーナリストになりたいと思った事があるはずだ。世の中は…

90年代の証言 野中広務 権力の興亡/五百旗頭真・伊藤元重・薬師寺克行 編[朝日新聞出版]

野中広務 権力の興亡 90年代の証言 作者: 五百旗頭真,伊藤元重,薬師寺克行 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: 2008/03/21 メディア: 単行本 クリック: 6回 この商品を含むブログ (7件) を見る 「政治家の自伝は難しい」と前回書いたが、では政治家のオー…

YKK秘録/山崎拓[講談社]

YKK秘録作者: 山崎拓出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/07/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る しかしながら政治家の自伝は難しい。俺も普通の読書家以上に政治家の自伝を読んでいる方だが、何せ政治家とは自分を正当化する、自分を有…

一老政治家の回想/古島一雄[中央公論社:中公文庫]

一老政治家の回想 (1969年)作者: 古島一雄出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1969メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る さて古島一雄という人物がいた。子どもの頃は非常に激しい性格の持ち主で学校に入っては放校されまた学校に入っては放校され…

罠から逃げたい/パーネル・ホール[早川書房:ハヤカワ文庫]

罠から逃げたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: パーネルホール,Parnell Hall,田中一江出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/11メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログを見る「おいでなすったな」スタンリー・ヘイスティングズは俺の顔を見るな…

「反」読書法/山内昌之[講談社:講談社現代新書]

「反」読書法 (講談社現代新書)作者: 山内昌之出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/05メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る 昔は作家や学者の「読書法」「読書日記」等を読む事を意識的に避けていた。生意気なことに、若い頃(特…

協奏曲/遠藤周作[講談社:遠藤周作文庫]

協奏曲 (講談社文庫 え 1-18)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 1979/05メディア: 文庫この商品を含むブログを見る まず読む前に「この小説は中間小説である」と意識した方がよいわけだが、では「中間小説」なる言葉の意味をまず解説しなければ…

週刊ポスト1971年12月10日号[小学館]

はてさて1971年つまり昭和46年が終わろうとしているわけですが今年はどんな一年だったかでありますが、去年の暮れは「鼻血ブーッ」で終わったものの今年は逆さに振っても鼻血も出ず「右も左も真っ暗闇じゃございませんか」、中小企業の倒産が相次ぎ「…

旅に出ても古書店めぐり/ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン[早川書房:ハヤカワ文庫NF]

旅に出ても古書店めぐり (ハヤカワ文庫NF)作者: ローレンスゴールドストーン,ナンシーゴールドストーン,Lawrence Goldstone,Nancy Goldstone,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/02メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見…

巨船ベラス・レトラス/筒井康隆[文藝春秋]

巨船ベラス・レトラス (文春文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/11/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 文学などというものはこの平成の世の中にはもうない。なぜなら今や人々は文学に真剣に向き合おうとはしなくな…

漫画讀本 1968年2月号[文藝春秋]

1968年つまり昭和43年と言えば遠い昔であるが、明治や大正ほどの昔というわけではない。生活様式や人々の意識の根幹のところは今の我々とほとんど変わらない。当時既にTVがあり、電話があり、車があり、通勤ラッシュがあり、電気カミソリがあり、ヌ…

殺人はフルコースのあとで/辻真先[新潮社:新潮文庫]

殺人はフルコースのあとで―長良川鮎づくしツアー死体つき (新潮文庫)作者: 辻真先出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1992/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る「あなた、『警察でも探偵でもない素人が殺人事件を推理して鮮やかに真相を突き止め…

外務省革新派/戸部良一[中央公論新社:中公新書]

外務省革新派 (中公新書)作者: 戸部良一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/06/25メディア: 新書 クリック: 17回この商品を含むブログ (16件) を見る こんな事を書くと怒られそうだが、「外務省革新派とは何だったのか」という疑問には、「本書のエ…

奇想コレクション たんぽぽ娘/ロバート・F・ヤング[河出書房新社]

たんぽぽ娘 (奇想コレクション)作者: ロバート・F・ヤング,伊藤典夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/05/30メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 307回この商品を含むブログ (35件) を見る 「少年が少女と出会う(ボーイ・ミーツ・ガール)…

そこが知りたい!自衛隊100科事典/歴史群像編集部・編[学研パブリッシング]

そこが知りたい!!自衛隊100科事典作者: 歴史群像編集部出版社/メーカー: 学研パブリッシング発売日: 2011/11/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 自衛隊に対していかにして臨むべきか。非現実的な平和絶対主義を掲げて全否定するわけにはい…

新婚旅行は命がけ 新婚物語1/新井素子[角川書店:角川文庫]

新婚物語〈1〉新婚旅行は命がけ (角川文庫)作者: 新井素子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1988/03/25メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (7件) を見る 何から話を始めようか。要するにここに今から書く事は、というより今までここに書いてきた…

週刊現代 1995年12月2日号[講談社]

「週刊誌は時代を移す鏡である」と21年後の俺が言おうが言うまいがどうでもいい。まずはその時に売れなければならない。とは言っても売れるために何でも書いていいというわけでもなく、「社会の公器」であるから政治・経済・社会の現実、問題点、隠された…

おろしや国酔夢譚/井上靖[文藝春秋:文春文庫]

新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)作者: 井上靖出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/10/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 1782年、まだ江戸幕府体制が磐石であった時代に伊勢から江戸へ米や商品を乗せて出航した船は台風によって…

知事の仕事 一票が地域と政治を変える/樺嶋秀吉[朝日新聞社:朝日選書]

知事の仕事―一票が地域と政治を変える (朝日選書)作者: 樺嶋秀吉出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る 内閣総理大臣になるには国会議員になる必要があり、更にその国会議員から…

ぼくたちの好きな戦争/小林信彦[新潮社:新潮文庫]

ぼくたちの好きな戦争 (新潮文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/11メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (15件) を見る 読み進めるうちに、何となくおかしくなってくる。笑ってみたくなる。しかしそれは「面白い」から笑…

大学史紀要 第14号 三木武夫研究 1[学校法人明治大学]

さて「政局好色」その他を熱心に読んでこられた皆さんにはご存知の通り、三木武夫というのは一筋縄ではいかない政治家であります。自民党の本流であった「吉田学校」の生徒ではなく、かと言って反吉田の鳩山や岸の系譜に連なるわけでもなく、では何かと言う…

別冊幻影城 1976年10月号 高木彬光[幻影城]

小説は何と言ってもミステリーであり、本屋に並べられている小説の半分以上はミステリーである。言い過ぎました。しかし何だかんだ言ってもミステリーは面白い。ところが俺はラブコメその他に忙しいのでミステリー方面には不勉強で、その上(何度も言ってき…

フランス現代史/渡邊啓貴[中央公論社:中公新書]

フランス現代史―英雄の時代から保革共存へ (中公新書)作者: 渡邊啓貴出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1998/04/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る フランスは栄光ある偉大な国であり、常に国際政治を動かしてき…

僕と妻の1778話/眉村卓[集英社:集英社文庫]

僕と妻の1778話 (集英社文庫)作者: 眉村卓出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/11/19メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 71回この商品を含むブログ (21件) を見る 作家が、余命幾許もない妻のために毎日短い話を書いて読ませ、感想を求めることにした。妻に…

週刊朝日 1984年12月21日号[朝日新聞社]

1984年12月。当時の俺は1歳だった。つまり今から30年以上前だ。だから2015年現在に読むと色褪せた、古臭い、これぞ昭和という感じの記事が並べられているが(当たり前か)、では2015年の我々が1984年当時の彼らより賢いのかといえばそ…